2013年の香港10大ニュース-香港市民参加のデモ多数

香港電視が地上波ライセンスが取得できないことで立ち上がった市民デモの中には香港でも人気の「半沢直樹」を看板に掲げたものも

香港電視が地上波ライセンスが取得できないことで立ち上がった市民デモの中には香港でも人気の「半沢直樹」を看板に掲げたものも

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 現地新聞をはじめ香港メディアでは、香港の2013年を締めくくる記事を掲載しているが、2013年は香港市民のデモ行進が多数行われるなど、香港ならではの民意の力がさく裂した1年となった。2013年の香港10大ニュースを振り返る。

1.コンテナヤードで値上げ交渉デモ(3月28日)
 世界でトップクラスの取扱量を誇る香港国際コンテナヤード(HIT)で1997年以降行われてこなかった給与値上げ交渉によるデモが発生。100人を超える従事者がストライキを行い、出荷が停止するなど不具合が生じた。最終的な話し合いの結果9.8%の給与値上げをもって5月6日に収束。

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2.不動産価格抑制策で、香港不動産の値上がりに下げ止まり
 購入物件の頭金の割合を段階的に引き上げてきた香港政府がダブル印紙税法を実施(2012年10月)したことにより、200万香港ドル(約2700万円)以上の不動産物件購入に伴う印紙税が2倍になったことから、2013年に入ってからの不動産値上がり幅が3%に押さえられ、契約数もここ18年以来最小となっている。

3.“占領中環”(セントラル占領)“計画(3月27日)
 香港大学副教授らによる「中国中央政府より完全に履行された香港特区行政長官及び立法会議員全員の普通選挙による選出」を主旨とする「セントラル占領」計画が発表され、多くの香港市民が参加。政界やメディアの注目を集めた。

4.香港にラバーダック登場
 5月、尖沙咀のハーバーシティーにオランダ人作家フロレンタイン・ホフマンさんが制作によるラバーダックが約1か月に渡り停泊。しかし期間中一時空気が抜けるという前代未聞のハプニングで、ビクトリアハーバーから一時姿を消した。同期間中はラバーダックをモチーフとした関連商品、関連イベントが多くみられ、香港がラバーダックの話題で持ち切りになった。

5.香港電視(香港テレビ)、無料テレビライセンスを獲れず
 長年の2局体制による香港テレビ業界に政府は新しいテレビ局申請を認可することを決定していたが、無料テレビライセンスの取得申請に関して独立系の香港電視が落選。申請をしていた3社中2社は許可されるも、香港電視のみ取得できず、不公平であるという理由から10月20日、香港政府への12万人デモ(関係者発表)へと発展した。

6.李嘉誠の香港離れ
 香港の大富豪、李嘉誠が今年に入り香港及び中国国内における一部資産(パークンショップや上海東方淮經中心など)を売却し、同時にアメリカ市場に参入。続いてイギリスの水道、ガス会社などを買収した。李本人は依然として「愛香港」の姿勢をとっているが、これにより香港市場恐慌が起こると心配されている。

7.カイロの気球爆発事故
 2月26日エジプト・カイロにて気球爆発事故により19名が死亡する惨事が発生した。この内9名が香港人旅行者で年齢は33~62歳。エジプト政府によると、飛行スタッフとメインテナンス技師の技術検査が行われておらず、人為的なミスによる事故であったと発表された。

8.上水の幼稚園園児募集に1500名もの応募
 中国本土からの越境出産が香港の社会問題となって久しいなか、毎年増え続ける「双非児童(両親共に香港人でない児童)」の香港内学校への入学申請問題も浮き彫りに。中国本土と隣接する上水の某幼稚園では、数十名の園児募集に対して、1500名もの応募があり、その大半が「双非児童」。3日前から応募の列に並ぶという親もいて、物議を醸し出している。

9.中国本土への粉ミルク持ち出し制限
 ここ数年の中国本土からの旅行者による、香港内での日本製粉ミルク買い占め行動により香港出生の嬰児が多大な迷惑を被っており、その現象はひどすぎるという理由から、香港政府は3月1日より香港輸出入条例の一部を改訂し、香港からの粉ミルクの持ち出しを1人につき2缶までとした。

10.海外雇用者(家事手伝い)の永久居民権訴訟
 香港内の家庭で長年家事手伝いとして就労してきた海外雇用者たちの香港永久居民権訴訟が敗訴となった。主な理由は、海外雇用者の特質は、香港「基本法」に挙げられる「通常居住」とは意味合いがかかけ離れているということから。

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