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香港のEGLツアーズが小売り実店舗「EGL Market」 旅行カウンター刷新

旅行カウンターが小売店に生まれ変わった

旅行カウンターが小売店に生まれ変わった

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 香港で日本送客に大きな実績を持つ旅行会社「EGL 東瀛遊集團(EGLホールディングス)」が6月10日、日本産品などを中心に世界各地の商品を販売する実店舗「EGL Market」を●灣駅直結の綠楊坊ショッピングモール(S3, Luk Yeung Galleria, 4A Wai Tsuen Rd, Tsuen Wan Tel: 3692 0888)にグランドオープンした。これまで同社が使用してきた旅行カウンターを完全に小売販売店に業態変更して再始動する。

主席兼執行董事の袁文英さんを中心に各国観光局や各県代表者も出席してオープニングを祝った

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 同店はコロナ拡大初期の昨年5月にスタートしたオンラインショッピングサイト「EGL Market」のリアル店舗となる。サイト開設から約1年がたち、閲覧は100万を超え、売上高が1,000万香港ドルを超えた。同サイトが他と異なる点は観光業の強みと「日本での強力なネットワークを生かして、遊び方や食べ方を知っている」旅のスペシャリストが集めた点だという。

 香港市場の場合、オンラインショッピングの際、送料を気にしたり都合の良い時間帯を希望したりする客も多いため、オンラインでの買い物とオフラインでのピックアップ体制を整える必要がある。同社はこれまで、旺角、銅鑼湾、観塘店などでも直接商品を受け取る仕組みで対応してきた。オンラインでの販売を継続しながら、他の店についても業態変更を検討するなど、さまざまな地区に販売拠点も設けていきたいという。

 香港市場では、渡航制限によって更に外国産果物への需要が高まり、同社で販売した宮崎産のブランドマンゴー「太陽の子」は5月、売り上げが1000箱を突破したという。同サイトでは、タイのロイヤルルビーマンゴー、マレーシアのハルマニスマンゴー、台湾の「蜜雪」マンゴー、高雄のピーチマンゴーなど、さまざまな地域のマンゴーを集めるなど特色を出してきた。

 店で販売する商品も、お菓子から冷凍食品、日用品に至るまで多岐にわたるが、A5宮崎和牛(250グラム 288香港ドル)、徳島ホルモンフリーの「阿波尾鶏」(39香港ドル~)、日本の坂井宏行シェフが監修した「栗原園パウンドケーキチーズ」(83香港ドル)、「名医とつながる!たけしの家庭の医学」を香港で放送するテレビ番組「恐怖医学」で紹介された濃縮果汁「シークヮーサー・一番搾り」(148香港ドル)、青森県産の卵パック(19香港ドル)も特別価格で販売する。

 エグゼクティブ・ディレクターの袁●●さんは「責任ある企業として、当社は会社の長期的な発展だけでなく、多くの同僚とその家族の生活にも責任を負っている。サイトを立ち上げたのは、新しい機会創出を期待してのこと」と話す。「解雇せざるを得なかったツアーガイドたちを改めて優先的に雇用し、観光業界の実務者たちをサポートしていきたい」と続け、オンラインショッピングのプラットフォームを通じて、より多くの同僚が「職場復帰」できるようにすることで、無給休暇と解雇の必要性を減らすことを目的としている部分も大きいことも明かす。

 営業時間は10時30分~19時30分。

 ●灣=草かんむりに全。●●=さんずいに、景に頁。巨へんに頁。

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