香港で「ワイン&ダインフェスティバル」10月末開催へ 昨年より80ブース増で

秋のワインイベントとして定着した香港の「ワイン&ダインフェスティバル」

秋のワインイベントとして定着した香港の「ワイン&ダインフェスティバル」

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 香港政府観光局(HKTB)は10月27日から、中環(Central)のハーバーフロント・イベントスペースで屋外ワインフェスティバル「ワイン&ダインフェスティバル(Wine&Dine Festival)」を開催する。

場所はセントラルハーバーフロントで、屋外に特設会場が設けられる

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 同イベントは今年で8回目を迎え、年を追うごとに規模が拡大し、今年は昨年より約80ブース多い420を超える店が出展する。香港政府は香港がフリーポートであること、西洋人が多く住んでいることを鑑み、香港をワインのハブにするという政策を掲げ、輸入量は年々増加。2008年に3043万リットルだった輸入量が2015年は6337万リットルに増え、輸出は699万リットルから2725万リットルに増えた。

 2015年の輸入先を見ると、フランスが2222万リットルで全体の35.1%を占めるほか、オーストラリアが1244万リットルで19.6%、米国が851万トンで13.4%。3カ国で全体の7割を占める。再輸出先は中国が約2374万リットルで全体の87.1%を占め、第6位の日本は11万トンで全体の0.4%となった。香港政府はワインの輸出入や販売をする中小企業の支援をしているほか、香港品質保證局(HKQAA)を通じてワインの保存に関する管理体系について認証するシステムを確立させるなど、ワイン産業を発展させる努力をしている。

 同イベントの入場料は30香港ドル。窓口と先行発売の2種類での販売となる予定。クラシックブース用に、プラスチックのグラスとトークン6枚が含まれた「クラシックワイントークンパスライト」(100香港ドル)と、ワイングラスやビンなどを製造する有名メーカーのシュトルツルのワイングラス、トークン8枚の「クラシックワインパス」(200香港ドル)も用意する。1トークンで20ドルの換算。

 クラシックブースでは、フランス、イタリアといったワインの生産量が多い国の酒だけではなく、日本、ドイツ、スペイン、アメリカ、オーストラリアなどのワインも提供。新設の「香港バー」では、世界のカクテルコンテストで受賞経験のあるバーテンダーが香港にちなんだカクテルを提供するほか、現在人気となっているウイスキーや地ビールなどワイン以外の酒も用意する。

 1ランク上のグランドパビリオン用「グランドパス」(600香港ドル)は、1枚50ドル換算のトークン8枚とリーデルのグラスワインのセット。今年は同エリアを大きく刷新し、よりすぐりのプレミアムワインと人気シェフによるワインに合う料理を提供する。ワインのテイスティングはクラシック、グランドとも1杯当たり40ミリリットル。

 今年から「Street Eat」と題したエリアも開設。香港の「ミシュラン2016年版」では香港のローカル、ストリートフードのページが加わったが、広東語が話せない場合、観光客や香港在住外国人には少しハードルが高い面があった。今回、ストリートフードや香港のホテル料理、料理大賞受賞者の料理も併せて提供できるように計画を進めている。

 開催時間は27日=19時30時~23時30分、28日・29日=12時~23時30分、30日=12時~22時。10月30日まで。

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