イタリアの街角にあるカフェ文化を香港にと、受賞歴を誇るパティシエ、ファビオ・バルディさんが手がける新店「Sugar Daddy」(G/F, Fu Tung Building, 104 Queen’s Road East, Wan Chai, Hong Kong)が8月18日、灣仔の香港皇后大道東にオープンした。
シェフ兼創業者のファビオ・バルディ(Fabio Bardi)さんは、イタリア・サルデーニャ島で外食業を営む家庭に生まれた。幼少期から食への情熱を育み、イタリアの名門料理・製菓学校を経て、国際的なキャリアはニューヨークの名門「San Domenico」で始まる。パリの「Laduree」を経て、シンガポール、香港、大阪、ロンドンなどでシニアペストリーや商品開発の役職を歴任してきた。
香港では3つ星レストラン「8 1/2 Otto e Mezzo Bombana」で腕を磨き、その後「Dang Wen Li by Dominique Ansel」で香港らしいペストリーコンセプトを開発。さらにJIAグループの1つ星レストラン「ESTRO」でエグゼクティブ・ペストリーシェフも務めるなどして、香港での独立を選んだ。
店の哲学は「バランスの取れたぜいたく」。砂糖や脂肪分を抑え、人工香料や保存料を使わず、自然素材で仕上げる。さらにビーガン、乳製品不使用、砂糖不使用など、多様な食習慣に対応した選択肢もそろえた。「Chi mangia bene, vive bene(よく食べる者は、よく生きる)」というイタリアのことわざを掲げ、「忙しい香港の日常に小さな喜びを届けたい」という。
店舗は大通りに面した路面店で、黄色の壁に赤のポップならロゴを目立たせ、入り口付近のジェラートコーナー横のショーケースにスイーツ類を並べた。
看板商品はローマ伝統の「マリトッツォ」。本場ローマでは朝食として食べられる定番メニューだが、ふんわりとした甘いブリオッシュ生地にさまざまな具材を挟んだ朝食パンに力を入れた。例えば、卵をたっぷり使った「ダブルエッグサラダ(Double Egg Salad Maritozzo)」(38香港ドル)、イタリア産生ハムを合わせた「プロシュットマリトッツォ(Prosciutto Maritozzo)」(42香港ドル)は、ボリューム感のある食事系とし、甘党には、たっぷり生クリームを詰めた「マリトッツォ・アッラ・パンナ(Maritozzo Alla Panna)」(36香港ドル)、ティラミス仕立ての「マリトッツォ・ティラミス(Maritozzo Tiramisu)」(40香港ドル)などを用意した。
もう一つの主役は「コルネッティ」。フランスのクロワッサンに似ているが、卵とかんきつの香りを利かせたイタリア流に仕上げている。カスタードを詰めた「コルネット・アッラ・クレーマ(Cornetto Alla Crema)」(28香港ドル)、自家製チョコレート&ヘーゼルナッツスプレッドを使った「チョコレートコルネット(Chocolate Cornetto)」(30香港ドル)などを並べた。
午後の「ピックミーアップ」には、小さな焼き菓子「ピッコラ・パスティッチェリア」を薦める。サクサク食感の「ヘーゼルナッツ・ロシェ(Hazelnut Rocher)」(22香港ドル)、季節の果物を使った「クロスタティーネ・ディ・フルッタ・スタジョナーレ(Crostatine di Frutta Stagionale)」(25香港ドル)、ユズの爽やかさが光る「ユズケーキ(Yuzu Cake)」(28香港ドル)、伝統的な「トルタ・デッラ・ノンナ(Torta Della Nonna)」(26香港ドル)などを日替わりで用意する。
ジェラートは、イタリア産ピスタチオを100%使った「ピスタチオジェラート(Italian Pistachio Gelato)」(38香港ドル)、砂糖不使用で濃厚な「ピーナツ&黒ごまジェラート(Peanut & Black Sesame Gelato)」(36香港ドル)、白桃とジャスミンティーにプロセッコを合わせた「ホワイトピーチ・ジャスミンティー&プロセッコソルベ(White Peach, Jasmine Tea & Prosecco Sorbet)」(40香港ドル)など、「軽やかな味わい」をそろえる。今後は季節ごとに新作を登場させるという。
営業時間は、月曜~金曜=8時~18時30分、土曜・日曜・祝日=9時30分~19時30分。火曜定休。