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香港のモールに「ミスタードーナツ」 香港初上陸、モール内に大行列

26日に店頭で行われたオープニングセレモニーの様子

26日に店頭で行われたオープニングセレモニーの様子

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 「Mister Donut(ミスタードーナツ)」の香港1号店が10月26日にオープンした。場所は尖沙咀駅直結のショッピングモール「K11 Art Mall」(尖沙咀河内道18 号 K11Art Mall 地下1 階B103A)で、モールのオープン時刻と同時に長蛇の列ができた。香港のフランチャイジーで、物流・飲食関連事業を展開するDragon Circle Enterpriseが経営する。

香港店オープン時のラインナップ

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 香港では開業当初は20種類の日本と同じ定番商品でスタート。価格は全ての商品を19香港ドル~20香港ドルに設定した。「日本と同じ品質を保つために、気温や湿度が違う香港では原材料などを見直し、日本と同じ味のドーナツが提供できるよう調整した」という。「ポン・デ・リング」「フレンチ・クルーラー」「チョコレート」「オールドファッション」「イーストドーナツ」の5つのカテゴリーの中からチョコレートやストロベリーなどの定番商品を用意。今後は徐々に香港現地のフレーバーなども開発していくという。

 香港でも人気商品になると予想されるのが「ポン・デ・リング」。香港開業に当たり、このドーナツの開発にも携わり、現在は国際部で海外出店などを担当する中村雅彰さんも来港した。「もともと長く定番だったアメリカで生まれたドーナツ以外の定番を作れ」との命を受け、ある日生まれたのがこのドーナツだったという。開発の際はリサーチを行い、「食感を求め、翌朝食べても同じように食べられるドーナツを購入したい」という客の声をキャッチした。そこで中村さんは「食感」にこだわり、カリカリしたものやフワフワしたものなど5~6種類を試作。その中で「モチモチ」にたどり着き、形も最初は通常の丸いドーナツをしたものも試作したが、火の通り安さや見た目から現在の8つの丸が輪のようにつながった形での販売が決まったという。2003年、オリジナルの「ポン・デ・リング」と「ポン・デ・黒糖」でスタートし、当初から勝算はあったものの、全体で1日1500個程度販売する各店舗で、平均でも1200個の販売を記録し、そこからすぐにフレーバーなどを変えていく横展開が始まった。1カ月後には「あずき」「マロン」なども販売し、その後も季節ごとに多くの限定商品を生み出してきた。

 香港進出に関しては、これまで何度か挑戦のタイミングがあったものの、「よいパートナーに出会えたことが香港進出を決めた理由」と中村さんは話す。今回の香港進出に当たっては現地のフランチャイジーDragon Circle Enterpriseとダスキンを東急が間を取り持ち、今回の縁につながった。「いろいろな会社から声をかけられることはあったが、日本のミスタードーナツをしっかりと理解してくれている人たちとやらなければ成功しないという考えがあった。最初の面談は昨年の夏。そこから急ピッチで話が進んだ」と中村さんは振り返る。

 1店舗当たりの販売目標は1日4000個。2店舗目は12月中旬、觀塘apmへの出店を予定し、今後3年で9店舗の展開を目指す。

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