香港・黄竹坑の大型商業施設「THE SOUTHSIDE」に6月26日、フランス式タルトを提供するブランド「Tarte by RH」(307, THE SOUTHSIDE, 11 Heung Yip Road, Wong Chuk Hang, Hong Kong TEL 6283 8186)の旗艦店がオープンした。
同店は2020年にラニア・ハトゥーム(Rania Hatoum)シェフが創業したブランドで、「キャビアをぜいたくに用いたタルトブランド」として知られ、ディオールやヴァン クリーフ&アーペル、オメガなど国際的ラグジュアリーブランドのイベントなどで提供されてきた。
創業当初、ラニアシェフは自身のプライベートダイニングの一品としてキャビアタルトを提供していたが、食通の支持を受けて独立ブランドへと展開することを決めた。ラニアシェフは香港人に愛されるエッグタルトととして、リンゴとシナモン、コーヒー餅、ピスタチオのクナーファ、桃、パンダンとチャコールなど、ユニークなバリエーションのタルトを作ってきた。黒トリュフやパルメザンチーズ、トウモロコシなどの塩味系も過去にあり、パリの高級キャビアブランド「Kaviari」との協業も続けてきた。
旗艦店は、ブティックのような空間設計が特徴。店頭には低温展示ケースを設け、毎日焼き上げたタルトを陳列。奥には深緑とクリーム色を基調とした商品を展示する壁もあり、商品を芸術品のように並べている。柔らかな照明が織りなす空間で、「ブランドの美学を体現している」という。
開店を記念して発表した新作が、香港要素を詰め込んだキャビアエッグタルト「港式魚子醤蛋撻(Hong KongStyle Caviar Egg Tart))」(188香港ドル)。バターの香り豊かなサクサクのパイ生地に、「香港人の記憶に刻まれた」柔らかな卵カスタードを包み込み、仕上げにKaviariのキャビアを「ぜいたくに」トッピングしたもの。伝統的な香港式のエッグタルトとフランス流のラグジュアリーを組み合わせた商品で7月1日から旗艦店限定で毎日50個限定で販売する。ラニアシェフは「このエッグタルトには香港への深い愛情を込めた。皆さんと共有できでる日を心待ちにしていた」と話す。
旗艦店ではタルト以外にも、世界各地の珍味をそろえる。赤い缶詰に詰めた定番商品であるサーモンキャビア「Kaviari Wild Salmon Roes」(310香港ドル)や、「100年以上にわたりトップシェフに愛されてきた」というギリシャの老舗ブランドによるカラスミ「Trikalinos Bottarga」(200グラム、490香港ドル)のほか、白トリュフエキストラバージンオリーブオイル「Plantin White Truffle Extra Virgin Olive Oil」(230香港ドル)や黒トリュフカルパッチョ「Plantin Black Truffle Carpaccio」(240香港ドル)などがそろう。
ニュージーランド産の松の木を用いた特注ギフトボックスも用意し、レーザー彫刻や24K金箔(きんぱく)で装飾するなどして、贈答品としても展開していく。会員制の「RH Fine Dining」を通じて、予約制のプライベートダイニングでのディナーや特別イベントも提供していく考え。旗艦店を販売拠点としてだけでなく、「ブランドの美学と体験を総合的に発信する場」に位置付ける。
ラニアシェフは「THE SOUTHSIDEはブランドにとって家のような存在。ここに旗艦店を開くことは、過去6年間の努力の証しであり、ブランドの全てを表現する場になる」と話す。
営業時間は12時~20時。