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日本香港国際音楽コンクール授賞式-音楽で日本と香港をつなぐ

演奏を披露する各部門第一位を獲得した参加者

演奏を披露する各部門第一位を獲得した参加者

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 7月に開催された「日本香港国際音楽コンクール」の授賞式が7月29日、香港日本人倶楽部で開催された。主催は「日本香港音楽協会」。

受賞者記念撮影の様子

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 今年で3回目を迎えた同コンクールは、ピアノ、フルート、バイオリンをヤングアーティスト、プロフェッショナルの2部門に分けて実施。参加者は、4~5歳の子どもから学生、大人まで、香港人を中心に日本、台湾、中国、モンゴル、シンガポール、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアなどから320人に及んだ。若き才能を発掘するだけでなく、アジア地域での音楽活動、教育活動を軸に、若い世代の国境を超えた文化交流、相互理解を促進することも目的。コンクール受験はそれぞれが規定時間内で自由曲を演奏し、受験者の年齢に応じた音楽性、技術習熟、基本的マナーを審査対象として、絶対評価で賞を授与する。

 授賞式に加え各部門1位を獲得した受賞者は会場で演奏を披露。受賞者の家族や関係者が見守る中、リラックスしたムードで演奏した。審査員陣は「回を重ねるごとに驚くほどレベルが上がってきた」と声をそろえる。

 同コンクールはグループ審査を基本とし、国籍を交ぜてグループを作ることで「参加者も審査員も違いを発見できる」のも醍醐味(だいごみ)の一つ。同コンクール実行委員長の碓井俊樹さんは「ジュニア部門のピアノで優勝した香港人の参加者はプーランクを選曲した。日本ではこの選曲は考えられないし、他の参加者を見ても、曲のテンポも表現も違うのが興味深い」と話す。日本人は学習を積んでいる人も多く全体的なレベルが高いともいえるが、「香港はさまざまな人種が集まっているからこそジャンルも多層。日本にない感覚がある」という。

 同コンクールでは、1位~3位の入賞者に第15回大阪国際音楽コンクール・ファイナルラウンドへの出場権やその他演奏会での出場権利を授与するなど、今後も他のコンクールとの連携を取りながら運営していく予定。

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