食べる

香港のスペイン料理店「Ole」が限定メニュー スペインの郷土料理提供

香港の老舗スペインレストラン「Ole Spanish Restaurant & Wine Bar」が、秋冬に向けた期間限定の新メニューの提供を始めた

香港の老舗スペインレストラン「Ole Spanish Restaurant & Wine Bar」が、秋冬に向けた期間限定の新メニューの提供を始めた

  • 3

  •  

 香港の老舗スペインレストラン「Ole Spanish Restaurant & Wine Bar」(1/F, Shun Ho Tower, 24-30 Ice House Street, Central TEL 2523 8624)が11月18日、秋・冬に向けた期間限定の新メニューの提供を始めた。

2人のギタリストがディナータイムにも店に滞在し生演奏を披露する店内

[広告]

 もともと同店はパエリア、ハム、チョリソ、オムレツなどのスペイン料理の定番メニューを10年以上の間続けてくる安定感ある人気店だが、今回はスペインの郷土料理に焦点を当て、新しいメニュー6品を投入する。

 従来クラッカーにイベリコハムとトマトをのせるタパスがあるが、今回登場したトマトとニンニクのフィリングの上にアンチョビーをのせた「Santona Anchoa Toast」(160香港ドル)は、スペイン北部の祭りでよく食べられる料理で、サントーニャ産の高級アンチョビーを使った一品。このアンチョビーを、キャビア、青唐辛子の酢漬け「ピパーラ」が引き立てる。

 キスキージャスと呼ばれるスペイン産の小さなエビとクモガニのポテトサラダ「Quisquillas & Spider Crab Ensaladilla」(228香港ドル)には薄切りブレッドを添える。もともとスペインのウェルバに伝わる伝統的な冷製料理で、 ジャガイモにニンジン、卵、マヨネーズを混ぜて作る。スペイン人は、祝いの席では、スペイン産のエビやカニの身などの高級食材を取り入れることで、この料理を格上げする。

 同じくポルトガルにもほど近く、海岸線が続くウェルバの白エビ「Huelva White Shrimps」(198香港ドル)はシンプルに塩味で仕上げた。 熱した鉄板で焦げ目がつくまで焼き、仕上げに塩を振り、白エビを散らす。最後にオリーブオイルをかけて仕上げる。

 スペインでは秋から冬にかけて狩猟シーズンとなる。スペイン料理で使われるキジ肉を使う料理は2品を用意した。同店ではキジ肉をコロッケとロールをカットした肉料理として提供する。キジ肉とワイルドマッシュルームのコロッケ「Pheasant & Wild Mushrooms Croquettes」(168香港ドル)は、キジとニンジン、タマネギ、ニンニク、タイムと一緒に柔らかくなるまで煮込み、ベシャメルのクリーミーさと組み合わせたもの。スペイン産のキジの胸肉にピスタチオとコショウ、塩を詰めて調理した「Pheasant Supreme with Morels」(388香港ドル)は、キジ肉を真空調理で柔らかくし、モリーユと一緒に盛り付け、スペイン料理のエッセンスを表現した。

 「Wild Duck Rice Andalusian Style」(588香港ドル)は、アンダルシア地方発祥のカモ肉のご飯メニューで、野ガモを丸ごとシェリー酒で煮込み、濃厚なカモのスープを作り出す。これを米に染み込ませ、マッシュルームを加え、さらにフォアグラもトッピングして炊き上げた。

 同店のオーナー、カルメロ・ロペス(Carmelo Lopez)さんは26年前の1998年、スペインから香港に渡った。過剰なプレゼンテーションや食の流行へ適応せず、「本物であること」に重点を置いてきた。「質の高い食材、入念な下ごしらえ、そして本物のスペイン料理に対する知識と献身を追求することで、それが実現できる」という。

 ブランチなどでも登場することの多い2人のギタリストがディナータイムにも店に滞在し、スペインの伝統的な曲やその場でリクエストされた曲を生演奏で披露する。

 営業時間は、ランチ=12時~15時(土曜・日曜・祝日は11時30分~)、ディナー=18時~22時。秋・冬の限定メニューは1月31日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース