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「第38回香港国際映画祭」開催へ-小津作品などの名作も上映

HKIFF提供写真 「彼岸花」

HKIFF提供写真 「彼岸花」

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 アジアを代表する国際映画祭の一つ「香港国際映画祭」が3月24日から15 日間にわたり、香港で開催される。主催は香港國際電影節協会で、今年で38回目。

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 長編部門、短編部門、ドキュメンタリー部門、短編コンペティション部門から成る同映画祭。メジャー作品だけでなく、新人監督作品やインディペンデント作品も上映されることから、若手の映画監督にとってもアジア進出の登竜門とされている。期間中、映画、ドキュメンタリー、アニメーションなどの各作品など世界56カ国から300作品を上映する。

 オープニング作品はパン・ホーチョン(PANG Ho-Cheung)監督の新作「Aberdeen」とフルーツ・チャン(Fruit CHAN)監督の「The Midnight After」とともに香港カルチャー色の強い作品で、24日にワールドプレミア上映を皮切りに映画祭はスタートする。

 アジア勢が主要3部門を制したことでも記憶に新しいベルリン映画祭受賞作品からも、最優秀作品賞の金熊賞を受賞した中国のディアオ・イーナン(Diao Yinan)監督によるサスペンス映画「白日烟火(Black Coal, Thin Ice)」, 山田洋次監督で黒木華さんが最優秀女優賞を受賞した「小さいおうち(英題「The Little House」)」も上映。

 同映画祭での人気プログラムであるクラシック映画作品からはヒッチコックの「Dial M for Murder(邦題「ダイヤルMを廻せ!」)」や小津安二郎監督の「彼岸花(英題「Equinox Flower」)」、「お早よう(英題「Good Morning」)」、「秋日和(英題「Late Autumn」)」、「秋刀魚の味(英題「An Autumn Afternoon」)」の不朽の名作5作品をデジタル修復しスクリーンによみがえる。

 香港エンターテインメント・エキスポ(香港影視娯楽博覧)の一部である同映画祭期間中、映像見本市「香港フィルマート(香港国際影視展)」も開催し、アジア・フィルム・アワード(亞洲電影大獎)の授賞式も開くなど、期間中多くの映画・映像関係者が香港を訪れる。

 料金は、3D映画=100香港ドル、オープニング作品=75香港ドル、週末・祝日料金=65香港ドル、平日=45香港ドルなど。メーン作品はすでに売り切れているものもあるが、チケットは各プレイガイドで発売中。4月7日まで。

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