香港・中環の雪廠街アイスハウスストリートに店を構える「Ole Spanish Restaurant(オレ・スパニッシュレストラン)」(1/F, Shun Ho Tower, 24-30 Ice House Street, Central TEL 2523 8624)が6月16日で創業28周年を迎え、夏季限定メニューの提供を始めた。
「Arroz “A La Llauna”, octopus & scallops baked rice」(568香港ドル)
スペイン・カタルーニャ出身のエグゼクティブシェフ、サルバドール・ベネディクトシェフが手がける料理は、23時間かけて仕上げるイベリコ豚のスペアリブやミルクラム、香港では唯一となる伝統的なカタルーニャの焼き米料理「ア・ラ・ジャウナ」など、スペインの郷土色豊かなメニューをそろえる。
同店を率いるサルバドールシェフはバルセロナ出身。幼少期から母の料理に触れ、バルセロナのホスピタリティアカデミーを卒業後、ミシュラン星付きレストラン「Sauc」で研さんを積んだ。伝統と革新を融合させるスタイルで知られ、香港の食卓にスペインの味を届け続けている。1998年にカルメロ・ロペスさんが創業した同店は、流行に迎合せず、「伝統的なスペイン料理」を貫いてきた。
限定メニューの目玉は、南スペイン産イベリコ豚のスペアリブと、カスティーリャ・ラ・マンチャ地方のミルクラム。母羊の母乳だけを与えられて育った子羊のラムは、いずれも23時間かけて調理する大皿料理で、シェアに適しているという。
イベリコ豚のスペアリブ「Marinated Iberico Pork Ribs Andalusian style」(1,188香港ドル)は、まず低温で7時間煮込み、その後16時間かけてじっくりとオーブンでロースト。「肉は骨から自然に外れるほど柔らかく仕上がり、香草とスパイスの風味が層を成す」という。
ミルクラム「Iberico Milk-Fed Half Whole Lamb(half)」(3,688香港ドル)は標高の高い放牧地で育てられた子羊を使用。7時間の低温煮込みと16時間のローストを経て、肉は「繊細でほろりと崩れる食感」に仕上がる。銀の大皿にスペイン産ポテトを添えて提供するため、4~5人でのシェアに最適だという。
「ア・ラ・ジャウナ(Arroz “A La Llauna”, octopus & scallops baked rice)」(568香港ドル)は、カタルーニャ地方の伝統的な焼き米料理。パエリアがじか火で調理するのに対し、米とスープを金属製のトレイでオーブン焼きにするのが特徴。同店では、トマトやピーマン、タマネギ、ニョラペーストを使ったソフリートに、濃厚なエビのだしと香味野菜の煮込みベース「ソフリート」を合わせ、米にうまみを染み込ませる。仕上げにスペイン産のタコとホタテを加え、香ばしく焼き上げる。
シェアメニューに加え、一人ずつ提供する新作メニューも登場。低温調理で柔らかく仕上げた子羊ラックを香ばしくグリルし、セロリアックのピューレとガーリックマッシュルームを添えた「Flame-grilled baby lamb chop with celeriac puree & garlic mushroom」(360香港ドル)や、スペイン直送の生タコを炭火で香ばしく焼き上げ、野菜の煮込み「ピスト」とマッシュポテトを合わせた「Flame-grilled octopus with “Pisto” vegetable stew」(358香港ドル)のほか、カタルーニャ伝統の牛肉煮込み「フリカンド」を和牛頬肉で再構築し、ワインとマッシュルームの深いうまみを凝縮したタパス「“Fricando” Wagyu beef cheek stew」(178香港ドル)なども用意する。
営業時間は、ランチ=12時~14時30分(土曜・日曜・祝日は11時30分~)、ディナー=18時~22時。