ベルギーで40年の歴史を誇るプレミアムアイスのブランド「Glacio（グラシオ）」が8月3日、K11アートモール（Shop B101A, Level B1, K11 Art Mall, 18 Hanoi Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon）に世界初の専門店をオープンした。

「窓」からベルギーの風景を眺める設定で、店先に置かれたテーブル

　世界中の厳選された材料でアイスを作ることで知られる「グラシオ」は、ヨーロッパや日本で主にホテルやレストランに業務用のアイスやアイスデザートを提供してきたが、世界初の一般消費者向けの店を香港に開いた。

　ベルギーの食品輸入専門商社「Belgian Confectionery Co. Ltd.」でディレクターを務めるマイケル・チャンさんは、3年前にベルギーの都市アントウェルペンへ旅行していた際に、当地発祥の手作りチョコレートブランド「Goosens（ゴーセンス）」に出合う。香港人にもぜひ食べてほしいと香港で「ゴーセンス」のチョコレートを輸入し、在香港ベルギー領事や多くのベルギー人と知り合った。そこで、「グラシオ」がアジアで、一般市場を開拓したいという話を受け、世界初の専門店を香港で開店することになったという。

　店で取り扱うのは、ベルギーから空輸される22種類のアイス。フィリピンのココナツや日本の抹茶、ベルギーのチョコレート、マダガスカルのバニラの種など、質の高い材料にこだわる。価格は、1スクープ＝30香港ドル、2スクープ＝45香港ドル、3スクープ＝60香港ドル。ココナツシャーベットや梨のシャーベット、ベルギーキャラメルビスケットなどレアな味も用意するが、定番メニューのバニラでさえ4種類のバニラの種をブレンドして作る。

　アイスのデザートメニューも充実させる。ケーキのような見た目の「Capriccio Cafe」（40香港ドル）は、バニラアイスの中からキャラメルコーヒーソースが流れ出す。アイスで作られたスムージーも取り扱う。

　8月31日までに同店フェイスブックページのファンになれば、日替わりのアイス1スクープを無料で提供する。9月5日までは、K11のG/Fにポップアップのカフェスペースを設け、「グラシオ」のアイスや「ゴーセンス」のチョコレートも提供している。

　同ブランドは、今後もアジアの他の地域への進出を計画中。年間売り上げの1％を、地元のチャリティー機構「保良局」に寄付する予定だ。