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香港に新ショッピングモール「Papillons Square」 過半数は教育関連のテナント

香港に新しく登場した教育関連メインのショッピングモール

香港に新しく登場した教育関連メインのショッピングモール

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 香港の準大手デベロッパー「華懋集團(Chinachem Group)が7月31日、将軍澳(Tseung Kwan O)南部にショッピングモール「翩匯坊(Papillons Square)」(21 Tong Chun Street, Tseung Kwan O, New Territories, Hong Kong, TEL 3559 2254)を開業した。

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華懋集團は香港でショッピングモール、工業ビル、商業ビルなどを多く所有している。●湾(Tsuen Wan)にある如心廣場(NINA TOWER)は同グループが持つ物件の中で最も知られた存在だ。

 同モールの広さは14万平方フィートで、テナント数は40で、総店舗数の8割が契約に至った。そのうち50%は塾、補習校、音楽教室など教育関連のテナントで「Education Hub」になることを目指す。3割は飲食、2割は小売店や生活百貨というシェアにする計画だという。教育に力を入れる理由は、将軍澳エリアが新興住宅地で世帯の平均年齢が若く、子どもの人口が多いことが挙げられる。事実、幼稚園、小中学校、専門学校など合わせて100校にも上る。併せて、今後5年間で人口が45万人になるほか、2023年には税関の本部が将軍澳に転居してくるなど、長期的に発展していくことが明らかなことが背景にある。

 同モールはMTR将軍澳駅からは徒歩7~8分と少々離れている。将軍澳駅には、駅直結でMTRが運営しているショッピングモール「Popcorn」があることから、従来のモールのようなテナントミックスで太刀打ちすることは難しい。教育を前面に出すことで差別化を図った。子どもの塾のために同モールに行けば、送り迎えの中でモール内にあるスーパーマーケットなどで買い物をしてもらう効果を狙う。集客数は、平日=2万5000人、週末=4万人とし、1人当たりの消費額は300~1,200香港ドルを想定している。

 オープンを記念して、500万香港ドルを投入し、香港人に人気の「ぐでたま」を活用してプロモーション活動に充て、認知度を上げる。

テナントは、教育関連では「学之園幼稚園?雙語幼児園(Learning Habitat Kindergarten & Bilingual Nursery)が2万2000平方フィートの幼稚園を開園するほか、美国冒険楽団(Jumpin Gym U.S.A.)が8月末、同店が香港内に構える店の中で新界地区最大規模を誇る施設を開設する。

 飲食は「Cuisine by the Sea」というテーマで、中華、日本、イタリア、タイ、地中海料理を提供するレストランを並べる。日本食では日本では約100店舗の支店を構える海鮮居酒屋「浜焼太郎」が海外初出店となるほか、ペットと一緒に食事ができるイタリアン「Riverside Grill」など。小売りではフランスの生活百貨店「L’Azur Gourmet」が香港初進出となる。

 グランドオープンしたが、まだ工事中のところも少なからずあり、活気にあふれたモールになるにはもう少し時間がかかりそうだ。

 営業時間は店により異なる。

 ●湾=草かんむりに全

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