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香港の会員制飲食店「Kee Club」に新シェフ 15周年で非メンバーにも限定解放

香港のメンバーズクラブのひとつ「Kee Club」の店内

香港のメンバーズクラブのひとつ「Kee Club」の店内

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 香港のメンバーズクラブKee Club(6/F., Yung Kee Building, 32 Wellington Street, Central, Hong Kong、TEL 2810 9000)は10月26日、同クラブが手掛ける「Kee Club」、居酒屋「KOKO」、中環の警察署跡地に近く開業予定のレストランを総括するエグゼクティブ・シェフにドイツ人のビョルン・アレクサンダーさんが就くことを発表した。

就任が決まったビョルン・アレクサンダーシェフ

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 同クラブは2001年、香港ベースのオーストラリア人クリスチャン・ロンバーグさんとマリア・ロンバーグさん夫婦が香港の中華料理店「鏞記」のビル6階に創業したプライベートクラブ。ロンバーグさんが鏞記の創業者、甘穗煇さんにコンセプトをプレゼンテーションし、それが認められて開業した。調度品や料理、サービスの質が各種メディアから高い評価を受けてきたほか、ザ・ローリング・ストーンズのギタリストで画家としても有名なロン・ウッドさんが2003年に個展を開いたり、セレブが訪れたりしている。2008年には上海にも支店を開設している。

 ビョルンさんは2000年、米国で予約が取れないレストランとして知られる「The French Laundry」でのインターンからキャリアを始めた。母国のドイツでは、料理のガイドブック、ミシュランの星付きレストラン数店で働き、2010年には7つ星ホテルとして知られるドバイのブルジュ・アル・アラブ内のレストランで腕を振るった。2011年に来港し、The Miraにあるレストラン、WHISKで独創的な料理を提供。エグゼクティブ・シェフ就任に当たって、東京・神保町の日本料理店「傳」で日本食の勉強もしたほか、天ぷら店やラーメン店でも学んだという。

 就任に伴い同クラブでは「伝統VS革新」をテーマに掲げ、新メニューも追加した。「伝統」はコースのように単品メニューをオーダーできるスタイルとし、スターターはオーガニックトマトとバジルを使った「Burrata」(160香港ドル)など2種類、スープは「Vegetable Soup」(180香港ドル)と「Scampi Cappuccino」(220香港ドル)の2種類を用意。パスタは3種類で、カラスミの一種であるボッタルガを使った「Spaghetti」(180香港ドル)、ウニとマッシュルームを具材として使う「Angel Hair」、エビなどをケッパーなどで味付けした「Linguine」(以上350香港ドル)。メインはシーバスを使った「Falkland Island Sea Bass」(380香港ドル)、子牛とケール、レモンを使った「Veal Milanese」(460香港ドル)など。「革新」では、豚肉、ウニ、ポテト、キングクラブなどの素材をテーマにした各種創作料理(160~420香港ドル)を並べている。

 営業時間は10時~24時(金曜・土曜は深夜まで)。日曜定休。15周年を記念して現在、ブッキングの際にアクセスコード「KEYtoKEE」で予約をすればメンバー以外でも1回だけ同店を利用できる。来年1月31日まで。

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