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香港SOGOで「沖縄フェア」-定番から新登場アイテムまで、週末旅もアピール

焼き立ての紅芋やかち割り黒糖のパフォーマンスを買い物客に披露

焼き立ての紅芋やかち割り黒糖のパフォーマンスを買い物客に披露

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 3月中旬から香港航空の運航が1日2往復になり観光客の増加とともに物産の輸出も増加の一途をたどる沖縄県は6月4日、銅鑼湾のSOGOで物産展をスタートした。
会場には沖縄ソングを流し、定番の塩や黒糖、紅芋をはじめ、勢いに乗るオリオンビールや泡盛などの酒類、美ら海水族館や首里城のグッズ、沖縄の天然素材を使用したコスメなどのアイテムなど約30社500点にも上る商品構成で展開する。

オープニングセレモニーでは関係者が沖縄の掛け声で鏡開き

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 香港向けの主要品目輸出の総額(船も含む)は2010年度に2億円程度だったものが、2013年度は14億円に迫る勢いで拡大を続ける。同13年度に那覇空港から輸出された総額も3億8,600万円と前年比約2.2倍に。ここ数年はビール、豚肉、牛肉、加工品などの伸びが顕著で、沖縄県産品だけでなく、沖縄の地理的優位性を生かした国際貨物ハブ事業としての機能も向上している。

 「紅芋」は、沖縄のサンゴからできたミネラル豊富な土壌がもたらす独特な色と香りから香港でも人気が高く、定番の紅芋を加工した菓子類も売られているが、同フェアではチップス、ギョーザなど種類も幅広く用意。琉球ガラスを販売する沖縄工芸村の村吉俊さんは「もともと琉球ガラスは色の濃いものがオリジナルだが、海外では中身が見えるガラスが好まれる」と過去の経験を振り返り、海外市場向けに作ったブランドを持ち込むなど各企業が工夫を凝らした商品を並べる。

 「これまでの物産展以上に観光との連携を強化した」と沖縄県香港事務所の加藤貴士所長。同フェアではエリア全体に沖縄のビジュアルで世界観を繰り広げ、300香港ドル以上の沖縄県産品購入客に向けて抽選会を用意したり、沖縄の映像を流したりするなどして「沖縄色」でまとめた。昨年度は香港からの観光客数が年間9万人を突破し、今年4月は単月で1万人を超える新記録を出しており、「年間の目標も15万人を目指したい」と加藤さん。沖縄の観光は「週末旅」で仕掛けていくという。

 週末の7日・8日にはミス沖縄も来港し、琉球太鼓によるエイサー&獅子舞や田場珠翠さんによる筆文字アートなどのイベントも予定する。同フェアに合わせ、銅鑼湾と尖沙咀の「WIRED CAFE」では「海ぶどうと明太子のパスタ」や「ベジタコライス」などの特別メニューも提供。7日・8日は「沖縄オリオンビールナイト」も予定している。

 物産展は今月10日まで。WIRED CAFEの期間限定沖縄メニューは7月6日まで。

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