香港最大級の夏の文化イベント「第36回香港ブックフェア」が7月15日、灣仔の香港コンベンション&エキシビション・センターで開幕した。香港貿易発展局(HKTDC)が主催する同フェアは、例年同様、「香港スポーツ&レジャーエキスポ」および「ワールド・オブ・スナック(零食世界)」も同時開催となる。約30の国と地域から770以上の出展者が集まり、本の販売を主軸に、スポーツ、グルメを一度に体験できる場所となるが、初日から多くの人が会場を訪れ行列があるブースも見られた。
今年のブックフェアは「文化伝承|旅悦人生(文化を受け継ぎながら、旅を楽しみ人生を豊かに)」をテーマに掲げ、夏のさまざまな楽しい読書を紹介していく。会期中、「文化七月・悦読盛夏(文化を楽しむ7月、読書で夏を満喫しよう)」と題し、会場内だけでなく香港全土で600以上の文化イベントを開催し、読書を通じて世界を探求しながら、文化遺産やローカルな伝統、世界各地の鮮やかな創造性を体験を促す。伝統文化の継承と現代社会での革新を読書を通じて探り、文化観光やエコツーリズムを体験する機会を市民に提供する。
今年も「World of Art & Culture」ゾーンが設けられ、「World in Words, A Voyage of the Heart」展を開催。香港の物語と世界文学を「Local Eye」「Global Eye」の2つの視点で結び付け、200冊以上の書籍や展示品を紹介する。参加者の好みに応じて書籍や旅行プランを推薦するインタラクティブ展示も用意し、各国領事館の協力で「旅の文学」を身近に体験できるようにした。
会期中は8つのセミナーシリーズを展開し、中国本土からは作家の劉震雲さん、蘇童さん、畢飛宇さん、建築家で小説家の劉家●さんらが登壇する。英語・国際書籍シリーズでは英国詩人ルーク・ケナードさんやマッキンゼー大中華区主席のジョー・ンガイさんが参加し、文学から経済まで幅広いテーマを扱う。
「文化・クリエーティブスペース」には福建省や杭州のパビリオン、香港の「紙古齋」が出展し、無形文化遺産の工芸やクリエーティブ商品を紹介する。中国本土からは49の出版社が約2万点の出版物を持ち込み、今年の特集地域である雲南省の多様な文化や観光資源を紹介している。香港ジョッキークラブも健康的なライフスタイルを提案する展示を行う。
Sino Groupは「Joyful Reading Lucky Rewards」を初めて実施し、来場者に読書の楽しみを広める。さらに低所得者層の子どもたちを招待し、書籍購入を支援する取り組みも展開。新鴻基地産の「Read to Dream」も学生を招待し、どの子どもたちにも機会を与え、文化活動を体験させる。
ブックフェアと同時開催する「香港スポーツ&レジャーエキスポ」では、幅広いスポーツ体験、フィットネス製品、レジャーと教育&娯楽をかけ合わせたエデュテインメントとして、今年は2つの新企画が登場した。香港遊楽場協会(The Hong Kong Playground Association)は、障害物レースと身体フィットネスチャレンジの要素を組み合わせた「Fit & Fearless Challenge」を開催する。筋力、敏しょう性、柔軟性、協調性などを難易度別で障害物を使ってテストできる試みも用意した。
同エリアには在香港日本総領事館のほか、JNTO(日本政府観光局)、各自治体や、Jリーグなど日本関連団体が19の団体出展した。総領事館は、日本への留学希望者に向けた留学制度の相談を受け付けるほか、ワーキングホリデーに関する相談などにも対応する。
同じく併設するエリアの「World of Snacks」コーナーでは1300種類以上のスナックを取りそろえ、定番の味からヘルシーなものまで、世界の味覚を紹介。香港ブランド「Amore Hand Baked」の手作りピーナツクッキーや、若手起業家による大豆副産物を活用したヘルシースナック「Do Did Dust」など、健康と持続可能性を意識した新商品も登場した。
開催時間は、15日~20日(1階・3階)=10時~22時、15日・16日(5階)=10時~21時、17日・18日(5階)=10時~22時、19日・20日=10時~21時、21日(全フロア)=9時~17時。入場料は、大人=30香港ドル、子ども=10香港ドル(小学生、身長1メートル20センチ以下)、3歳以下と65歳以上は無料。チケットはAlipay HKなどのEチケットのほか、セブン-イレブン、サークルKなどのコンビニエンスストアでも販売する。今月21日まで。
●=王へんに昆。