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香港で「大角咀廟會」 海神を祭る「洪聖廟」を中心に地域一丸となり展開

無形文化遺産と現代的アプローチを融合させる「大角咀廟會」

無形文化遺産と現代的アプローチを融合させる「大角咀廟會」

 香港の秋の恒例行事「第20回 大角咀廟會(Tai Kok Tsui Temple Fair)」が11月1日、九龍・大角咀の福全街(Fuk Tsun Street)周辺で開催される。現地の住民団体をはじめ、朝から夜まで多彩な伝統芸能や体験企画が繰り広げられる、地域を挙げての盛大な祭りとなる。

伝統的な獅子舞、金龍などが賑やかに練り歩くパレード

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 大角咀廟會は、香港の三級歴史建築に認定されている、海神を祭る「洪聖廟」を中心に開催される地域型の祭り。かつては漁港だった大角咀エリアでは、海上安全を祈願するため、中国南部の沿海地域で広く信仰されている「洪聖」が祭られてきた。現在の洪聖廟は、1928年に政府の区画整理によって町一帯と共に取り壊された後、1930年に再建されたもの。殿内には清代から残る銅鐘があり、洪聖のほかにも観音、地蔵、黄大仙などの神々が一緒に祭られている。同祭はSARS収束後の2005年に初開催され、今年で20回目の節目を迎えた。

 今年は旺角街坊會の主催で、大手デベロッパー「信和グループ」協賛の下で開催する。「廟會聚人情 文化匯香江(お祭りで人情が集まり、文化が香港に交わる)」をテーマに、無形文化遺産と現代的アプローチを融合させ、伝統文化の継承と普及を目指す。

 祭りは千人規模のパレードと獅子舞のパフォーマンスで幕を開ける。約25団体、計約1000人の演者が参加する大規模なパレードが11時30分にスタート。福全街や周辺の通りを舞台に、伝統的な獅子舞、金龍、清朝風の華服衣装、子どものダンスチームなどがにぎやかに練り歩く。15時30分には「十八醒獅梅花椿」を行い、高所に並べられた「梅花椿」と呼ばれるくいの上で、吉祥を象徴する18頭の獅子が舞を披露する。

 福全街沿いには50以上の屋台が立ち並び、香港のレトロなおやつや昔ながらのおもちゃ、ローカルフードなどを販売する。併せて、伝統的な華服に現代的アレンジを加えたファッションショーや、地元の住民や観光客が大きな鍋を囲んで食卓を共にする企画「千人盆菜宴」も開催され、地域の一体感と文化の融合を体感できる。

 夜のクライマックスでは、街の照明を落とした暗闇の中、全長500フィートに及ぶ「LED夜光龍」が登場する。7色に光り輝く龍が舞い踊る傍らで、無形文化遺産に指定されている「沙頭角魚灯舞」の巨大な魚の灯籠が揺らめく。幻想的な雰囲気に包まれる中、祭りを締めくくる。

 信和グループが経営する近隣の商業施設「奥海城(Olympian City)」では、イベント前後に盛り上げるためのキャンペーンも展開。11月1日のイベント当日は奥海城2期と会場を結ぶ無料シャトルバスを10時から運行。10月30日までは高さのある金龍・獅子のフォトスポットを館内に設け、10月31日と11月1日には屋外スペースでハンドメード作品やレトロ玩具を扱う12のローカルブランドが出店するフリーマーケットを開催する。

 開催時間は10時~21時30分。