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イタリア企業が香港に高級ブランドアウトレット 狙いは中国本土人か

ビルの2フロアを使ったアウトレットとしてスタートした高級ブランドのアウトレット

ビルの2フロアを使ったアウトレットとしてスタートした高級ブランドのアウトレット

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 中国で3つのアウトレットモールを運営するイタリアの小売業でありデベロッパーの「RDM Group」は2月18日、同グループ4店舗目となるアウトレットモール「佛羅倫斯小鎮(Florentia Village)」を葵興(Kwai Hing)にオープンした(KC100, 100 Kwai Cheong Road, Kwai Chung, New Territories, Hong Kong Tel: 3595 3833)。

モール内の様子

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 RDM社は2012年からの3年間で上海、天津、広州の3都市に巨大ショッピングモールを建設。3都市ではイタリアの街並みを連想させるようなモールを造った。2016年の来場者数は3店合わせて1100万人、売り上げは55億人民元に達した。急激な成長理由としては、最大70%オフという価格と会員カードでポイント制を作り顧客を囲い込んだことにある。香港でも同じビジネスモデルを採用する予定だ。香港を訪れる中国の観光客をメインターゲットとし、会員カードで香港市民にアピールし固定客として何度も足を運んでもらうという戦略を描いているものの、ビル近くに止まる中国からの大型バスは数台、実際には香港人が様子を見に出掛けているようだ。

 香港では、不動産価格や巨大な土地の確保が難しいことから、アウトレットモールを建設するのではなく通常のオフィスビルに入居した。場所はMTR葵興駅から徒歩約5分、E出口から直結で行くことができるというアクセスを確保した。総事業費は2億5,000万香港ドルで、広さは2フロアで約6万平方フィート。KC100では、さらに3万~5万平方フィート分の売り場を拡張できるスペースがあるため、売り上げが好調であれば売り場面積を大きくしたいとしている。中国サイドでは200を超えるブランドが入居しているというが、香港のオープン時のブランドは「フォリフォリ」「フルラ」「ケンゾー」「プラダ」「サルバトーレ・フェラガモ」「ヴェルサーチ」、アウトレットでは香港初となる「リンクス・オブ・ロンドン」の7ブランド。現在はLane Crawfordのアウトレットが工事中であるほか、最終的には「マークジェイコブス」など20のブランドが並ぶ予定だ。香港店では、初年度の来場者数50万人、売り上げ5億香港ドルを目標に設定した。

 まだオープンしていない店も多いためか、あまり混雑した様子はなく、行列ができているのは、プラダとヴェルサーチのみ。ほぼ地元の香港人が買い物に来ているようで、両手にブランドの紙袋をいくつも抱えているような人はいない。カフェや休憩スペースなどは併設されていない。

 営業時間は10時~20時(金曜~日曜と祝日は21時まで)。RDMは今後、武漢、成都、重慶にもアウトレットモールを展開していくとしている。

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