国際博物館協会が毎年5月18日を「国際博物館日」と定め、日本ではシンポジウムの開催などが予定されているが、香港では17日・18日の両日、42の公立博物館と文化施設が入場料を無料にする。

　「客家」の住居跡や伝統的な村の様式が復元され、古い建造物を見ることができる●灣駅近くの三棟屋博物館や西貢の「上窰民俗文物館」など、歴史的な建物をはじめ、昨年6月にリノベーションが終了し、築約100年の歴史建造物アート施設に生まれ変わった「油街實現」、孫文の歩みや革命当時の香港の様子など貴重な資料を展示する中環の「孫中山紀念館」など、香港にあるほぼ全ての博物館や文化施設が対象となる。

　香港の博物館・文化施設はもともと10～25香港ドル（約131～327円）とリーズナブルな料金設定を行い、普段から入場無料の施設も多い。ハッピーバレー競馬場に併設される「香港賽馬博物館」や香港大学構内の「香港大學美術博物館」なども広く公開されている。

　香港はエリアの半分以上に自然が残っているが、郊外にある西貢の16ヘクタールにも及ぶ敷地で野菜の育て方を紹介したり、貝殻や鉱石を展示する「獅子會自然教育中心」など、家族連れで自然体験ができる場所もある。

　香港文化博物館で現在開催中の「ジブリレイアウト展（吉ト力工作室場面設計手稿展－高畑勲与宮崎駿動画的秘密）」、香港芸術館の彫刻展「刻畫人間―朱銘雕塑大展」、香港太空館のスペースシアター、香港電影資料館での上映プログラム、香港海事博物館は対象外。

●＝草かんむりに全