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香港で「アートフェスティバル」 クラシック、ポップス、舞台など129演目

ギリス人女優で歌手のジェーン・バーキンさんも香港で歌う

ギリス人女優で歌手のジェーン・バーキンさんも香港で歌う

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 香港各地で2月16日から、「香港藝術節(香港アートフェスティバル)」が開催される。

体験型のイベントも香港各地で

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 今年で45回目となる同イベント。33日間の会期中、オペラ、クラシック、演劇など昨年より10演目多い129演目を展開する。

 1973年から始まった同イベントは、短期間に多くの演目を一気に上演するだけではなく、世界的な演目を行うことで香港人に芸術を親しんでもらうイベントとして長年大きな貢献をしてきた。特にワークショップと座談会はアーティストと直接触れ合う事ができる貴重な機会のため人気を集める。

 同フェスティバルの2017年度予算は昨年より1000万ドル多い1億2000万香港ドル。うち企業、ファンなどからのスポンサーが32%の3840万香港ドル、チケット販売が全体の28%、3360万香港ドル、康楽及文化事務署を通じた補助金が14%の1680万香港ドル、ほかにも香港返還20周年記念の補助金などからもまかなう。年々都市を追うごとに規模が大きくなり、2017年の会場は18カ所、出演者と裏方を含めたスタッフ総数は1659人、チケットの販売予定枚数は10万2846枚をなっている。

 目玉プログラムはチェコのNational Theatre Brnoによるオペラ「The Makropulos Case(馬克普洛斯●案」(邦題=マクロプロス事件)。不老不死の薬を飲み、337年もの間生きている美女とそれに振りまわされる男性を描く。同作品は1926年に同シアターで初演を行って以来、長年にわたって世界中の人に高い評価を受けている。

 地元香港の舞台としては、夕食を軸に香港家族を描いた「香港家族(A Floating Family)」をはじめ、3部構成の「香港大空(Hong Kong Astronaut)」、「留住香港(All out of love)」、「香港人大空(Vacant in the city)」など。それぞれ上演日が異なるが3月11日、18日、19日のみ3部作を一気に公演する予定。

 クラシック音楽では、若くして音楽界をリードするロシアの指揮者、ヴァシリー・ペトレンコがオスロ・フィルハーモニー管弦楽団を指揮する。ペトレンコは初来港となり、地元クラシックファンの間で関心が高まっている。エルメスの「ケリーバッグ」と双璧をなす「バーキン」の名前の由来ともなっているイギリス人女優で歌手のジェーン・バーキンさんは、彼女の長年のパートナーであったフランスの作曲家セルジュ・ゲンスブールの曲を再解釈して歌うコンサート「Gainsbourg Symphonic with Jane Birkin」を行う。同コンサートにピアニストとして大河ドラマ「八重の桜」の音楽を担当した中島ノブユキさんが参加する。

 3度のグラミー賞に輝いたドラマーで音楽プロデューサーのテリ・リン・キャリントンのコンサートも開く。今回はジャズ、R&B、ソウルミュージックを中心とした曲を演奏する予定。

 今回のフェスティバルでユニークなのが「Super Pool」というイベント。LEDライトを組み込んだ平たい円形状の物体を無数に地面に置き、人間がそれを踏むと色が変わる仕掛けを施す。このほか。オーガナイザーがコンピューターを使って色とりどりの世界を演出する。中環(Central)の遮打花園(Chater Garden)、海事博物館(Maritime Museum)、文化中心(Cultural Centre)など4カ所で開催する。

 香港アートフェスティバルの何嘉坤(Tisa Ho)エクゼクティブディレクターは「今年で45回目を迎えたが、アーティスト、観衆、スポンサーなどの期待に応えるのが私たちの使命。関係者との深いパートナーシップなしではここまで来ることはできなかった」と話す。

 チケットは、URBTIX各店、HK Ticketing各店、インターネットで販売している。3月18日まで。

●=木へんに當

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