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香港の郊外に文房カフェ-各国の文房具を店頭に

突然路面に佇むおしゃれなカフェ

突然路面に佇むおしゃれなカフェ

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 香港・石硤尾(シェッキップメイ)地区に1月末頃、カフェ「TOOLSS」(G/F, Fook Tin Building, 38 Wai Chi Street, Shek Kip Mei TEL 3954-5135)がオープンした。

看板メニューのサツマイモの香りが漂う「Sweet potato latte」(32香港ドル)とウイキョウと唐辛子で味付けした手羽先(36香港ドル)

 車の修理店や建材問屋が軒を連ねる同地区の住宅街の一角で、世界各国のステーショナリーを並べるひっそりとした佇(たたず)まいの同店。文房屋さんにカフェコーナーが併設されているというべきか、カフェに文具が並べられているというべきか悩ましい雰囲気を醸している。

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 漆喰(しっくい)の壁に木材を使って仕上げた店内は、面積約200スクエアフィート。日本をはじめ、韓国や台湾、英国、ドイツなど、世界各地から集めた文房具が並ぶ。オーナー兼バリスタのキコさんが世界中から集めてきた物といい、「文房具には人のインスピレーションをかき立てる不思議な力があるし、自分は文房具が好きだから、外国に住んでいる友達に頼んで買ってきたものなどを並べている」と話す。

 開業当時は売り上げにつながると期待していなかったものの、カフェの売り上げの4割が文房具販売によるものという。「文房具のために、わざわざ足を運んで買いにきてくれるお客さんも多く、すごくやりがいを感じる」とキコさん。

 店の奥では、一心不乱にコーヒーを入れるキコさんの姿が見える。コーヒーはカプチーノやブラックなど定番メニューのほか、キコさんがかつて韓国で飲んだサツマイモラテを再現した「スイートポテトラテ(Sweet potato latte)」や、もともとメニューにはなかったものの、友達のために作ったら意外と好評を得たという「ライチラテ(Lychee latte)」など、特別なコーヒーも用意。「定期的に新作を出すつもりはないが、自分が納得したものをお客さんに飲んでもらいたい。それがこの店のアイデンティティー」と話す。

 ドリンクは、コーヒーやチョコレートなど11種類があるほか、軽食や手作りクッキーも楽しめる。「今はスペースが限られているので軽食しか作れないが、将来的にはスペースを広げてメニューを充実させたい。文房具と人々が出会う場所で新しい何かが生まれるかもしれないと思い、コーヒーと料理と文房具で小さな幸せをお客さんに届けたい」と意欲を見せる。

 営業時間は12時~20時。水曜定休。