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香港で熊本地震義援金募る 「加油BOX」活動、香港日本文化協会主体で

記者会見を開き、「香港からの声に応えるための窓口を作る」と発表

記者会見を開き、「香港からの声に応えるための窓口を作る」と発表

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 香港日本文化協会は4月21日、「熊本加油(がんばって)基金」として4月29日から 5月13日まで募金活動を行うことを発表した。

香港内に設置予定の募金箱

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 熊本県は現在、香港航空による定期便に加え、香港に熊本県香港事務所を置き、観光や物産のアプローチを香港市場で展開している。

 同活動では、香港日本文化協会が用意した募金箱を香港内に100カ所以上に設置し、義援金を募る。香港から熊本に募金する方法としては、熊本県に直接支払う方法もあるが、この場合香港側の振込手数料が発生するため、今回の募金活動は指定のボックスを配布し、まとめて香港文化協会から熊本県香港事務所を通じて熊本県に送る。香港日本文化協会の口座を使い、熊本県の口座への一括送金に含めることも可能という。

 ほかにも同21日、在香港日本国総領事館では、寄付金を受け付けるため、専用口座を開設した。香港赤十字社も寄付金受付のための口座を設置している。

 同協会の蒙德揚会長は「隣国の日本にずっと余震が続いている。いつやむかまだ分からない。民間企業で寄付をしている所もあるが、香港の活動が見えていないので、今回このようなイベントを行う。みんなに呼び掛け支援の手を差し伸べたい」と話す。

 同協会の呉寶舜主席は「短い活動時間の理由は、5月15日がちょうど地震発生から1カ月たつ日となる。わずかばかりの力だが早めに渡したい。募金のお金が機関の間で止まっているのを見たくはなく、早く被災地に直接届けてほしい。この活動を広く紹介できたら」と話す。

 同協会では、「香港の皆さんは熊本についてはくまモンを中心に知っている。多くの声があり、手続きが複雑な部分もあるため、今回は自分たちが間に入る。イベントが10日間、150の設置場所を作りたい」とし、募金箱を「加油(がんばって)BOX」と名付けた。

 在香港日本国総領事館の松田邦紀大使は「地震発生以来、領事館にもお見舞い、激励、義援金が寄せられており感謝している。完全な普及にはまだ時間がかかるが、熊本・九州を元に戻して、香港からの人を迎える準備を1日でも早く進め、直行便が1日も早く復活できる日を望む」と話す。

 同協会は目標金額について、「1香港ドルも暖かい1香港ドル。額の問題でなく喜んでもらえれば」と話す。香港日本料理店協会でも約35店舗に設置する予定といい、「世界の山ちゃん」、「かつや」、「酉玉」、「寿司廣」、「地酒処 吟」、「味十味」、「焼肉 純」、「焼肉 伊呂波」、「居酒屋 兎に角」、「寿司 三笠屋」、「大戸屋」、「A-1 Bakery」、「City'super」、「BRAND OFF」がすでに参加を表明している。香港内のスーパーマーケットなどにも募金箱設置を打診中という。

 協力設置箇所はホームページなどで告知する予定で現在準備を進めている。回収方法などは検討中という。

 問い合わせは香港日本文化協会(TEL:2537-3797)まで。

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