香港が一体となって花火と音楽で2014年開幕-カウントダウンイベントとその裏側

大型スクリーンには各国の新年を祝う言葉が表示され「あけましておめでとうございます」の文字も香港の夜景に

大型スクリーンには各国の新年を祝う言葉が表示され「あけましておめでとうございます」の文字も香港の夜景に

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 2014年を迎えるにあたり31日から1日にかけて香港では6000発の盛大な花火と音楽を使った演出のカウントダウンイベントが開催され、警察発表によると約40万人がビクトリアハーバー越しを中心とした各エリアに集まり、新年を迎えた。

本番に向けた花火セッティングの様子

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 このイベントを当日まで影で支えたのは約30人の男たち。ビクトリアハーバーを挟み、海と陸、建物すべてを使って展開する花火のセッティングは12月24日から海上の船内でスタートした。具体的なデザイン作業から含めると総勢40人、イベント当日は100人近いスタッフが奮闘。香港の花火は全部で9のアングルで構成するが、今回は尖沙咀から約150メートルという近さで展開したこともひとつの特徴だった。高さも最大250メートルと過去最大。

 香港での花火は筒が固定されたコンテナが用意され、中国・湖南の工場で作られた火薬を入れて、青、赤、黄などの色や番号が書かれた筒をひとつずつエクセルの枠と合わせながら挿入していく。これを何度も何度も繰り返し、準備ができたら別の船に載せて移動。スタッフは筒が装備された船や火薬がコンテナで届くと「オー」と掛け声をあげて、一斉に作業をしていくチームワークで準備した。

 同イベントを運営したChina Pyromedia Group社CEOのウィルソン・マオ(Wilson Mao)さんは花火のイメージから、構成、デザイン、アニメーション、プログラミングまでを一貫して担当。最初は1枚の紙の上に手書きで書いた光の模様を7名のスタッフでデザインに落とし込んでいくという。香港の花火の特徴は「音楽」が先にあること。アップテンポの「Auld Lang Syne(蛍の光)」の曲をメーンにした楽曲とあわせて構成を考えていくため、音楽と花火がシンクロするのだ。

 香港の祝日は1月1日のみ。正月イベントとして尖沙咀では1日、13時30分~17時に「ドラゴン&ライオンダンスエクストラバガンザ」が開催され、尖沙咀・広東道から尖沙咀東に向けて龍と獅子がショーを繰り広げる。

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