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香港にスペイン発イベリコ生ハム専門店 小売り、タパス、レストラン展開

スペインの老舗イベリコハム店が香港で新業態を展開

スペインの老舗イベリコハム店が香港で新業態を展開

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 スペインで40年の歴史を持つイベリコ生ハム専門店「Reserva Iberica」が香港・湾仔(1-2/F., 33 Ship Street, Wan Chai, Hong Kong、TEL 2111 0484)直営店をオープンした。イベリコ豚の生ハムをメインに、小売り、タパス(小皿料理)、レストランを展開する同店。日本、台湾にも直営店があるが、スペイン国外で3業態運営を展開するのは香港が初めてという。

レストランではさまざまなパエリアを提供

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 ゼネラルマネジャーのジェシー・チョイさんは「もともとは同所で2014年12月からレストランとして運営してきたが、ハムを購入できないかという要望が多かったため、3業態を兼ね備える店として再出発することを決めた」と話す。

 イベリコ生ハムは白、緑、赤、黒の順で等級を分けており、黒は100%イベリコの豚だけで繁殖させ、かつ室内のおりで飼育するのではなく、外で飼育し、えさはドングリを食べさせる。白は、イベリコ豚の血が入っている豚で、えさは穀物を食べさせているなどの規定があるといい、同店では最上級の黒等級を主力商品に扱う。

 店舗面積は約1300平方フィート。席数は40席。1階で小売りとタパス販売、2階にレストランを備える。小売りエリアにはバーカウンターも備え、各客席には小さな棚を設け、ハムをスライスする専用包丁なども併せて販売している。

 タパスは日替わりで3種類の料理を用意する。価格は一品=33香港ドル。「Cod Fish Croquette with Artichoke Dip And House Made Pickles」は、タラを二晩水にひたし、さらに牛乳の中で一晩ひたした後、コロッケにしたもの。外はサクサク、中はフワフワの食感が楽しめる。「Octopus, Patatas Bravas with Spicy Sofrito Sauce」は香草などと一緒に煮込んだタコをカラッと揚げたポテトの上に載せ、風味の相性のよさが特徴。

 レストランでは、通常4人前ほどの「パエリア」を1~2人前として提供する。「ミニ・パエリア」(188香港ドル)は、米を炊く際、水ではなく野菜や海鮮を6時間かけて煮込んだスープを使う。具材はイカ、エビなどの魚介をふんだんに使い、味付けは自家製のアイオリソースと少量のニンニクで甘みを感じさせるよう工夫する。「Scallop Ceviche With Blood Orange Vinaigrette」(238香港ドル)は、薄切りにしたホタテ、タマネギなどにレモン汁、ライム汁で味付けしたセビチェ。かんきつ系ならではのさっぱりとした味で亜熱帯に属する香港に向けて紹介する。ハムの価格は、70グラム当たり192~359ドル。

 営業時間は12時~23時(日曜は22時30分まで)。

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