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香港でノーベンバーポーク祭 人気レストランが一斉に豚メニューで勝負

香港グルメを支えるシェフが集合して豚肉料理を披露

香港グルメを支えるシェフが集合して豚肉料理を披露

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 イタリアのパルマで行われる祭典「ノーベンバーポーク」にちなみ、11月14日、香港の西營盤にある「La Paloma」で、香港の人気レストランのシェフが集まりそれぞれの豚を使ったメニューを披露し合った。各店舗のメニューはそれぞれの店の特別メニューとして提供されている。

テレビなどで活躍するHilda Leungさんも自家製のレバーパテをバケットにのせたメニューを

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 イタリアのパルマ地方は湿気が多く貧困で、ほとんど自給自足の生活をしていたこと起源があるという。1頭の豚を殺して、1年間を平穏に過ごさせてもらったという言われがあるといい、当時は豚の皮から脂、血液までを口にしていた。この伝統を忘れないようにと始まったのが同祭だという。現在では、シッサ(Sissa)、ポレジネ(Polesine)、ジベッロ(Zibello)、ロッカビアンカ(Roccabianca)など場所を移し、豚からできるいろいろな部分のハムを作り、大鍋でゆでたり、長いサラミを作ってギネスに挑戦したりと、村人、観光客が楽しみにするイベントにまで成長したという。

 今回参加したのは香港のレストラン8店で、湾仔にあるスパニッシュタパスの「22ships」、広々とした店内でバルセロナの名店「エル・ブジ」の系統を受け継ぐと人気の「Catalunya」、タイムズスクエアにあり豚肉料理をテーマにした「The Fat Pig by Tom Aikens」、カジュアルでポップな色使いの店内とサングリアが人気の「La Paloma」、SOHOにあり開放的なオープンキッチンのカジュアルイタリアン「Linguini Fini」、ミートボールをメインにしたユニークなカジュアルイタリアン「NOM」、和食を西洋人シェフのセンスで光らせる「Okra」、数々の賞も獲得し、伝統的な広東料理を提供する店「Tak Lung Restaurant」、モダンジャパニーズで西洋人客も多い「URA」など、香港の中でも西洋人比率も多い人気のある各レストラン。

 同じポークをテーマに、調理方法やプレゼンテーションなどを各店のスタイルで仕上げた。この日集まったメディア向けの審査で1位を獲得したのは「La Paloma」のロースト子豚のサンドイッチ「Cochinillo Con Papas Arrugadas y Mojo Picon」(198香港ドル)。ジューシーさとマヨネーズ仕立てのソースで味わう一品だ。続く2位には、「Linguini Fini」の「ンドゥヤ」と呼ばれるさまざまな部位をひき肉にし、香辛料などと練り合わせ腸詰めにし、薫製、熟成させた柔らかいサラミ「Crispy "Nose to Tail" Terrine, Pigs Ear Bacon and 'nduja’」が選ばれた。3位には「Okura」のイベリコ豚のポークベリーを揚げて豚カツ仕立てに仕上げたものに、ウメソースをかけ、水菜やセロリ、シソも添えた「Iberico Pork Belly Karaage」(138香港ドル)。ほかにも和の世界からは、煮込んだ豚足に海ぶどうを添えて提供する「URA」の「Okinawa Pork Knuckle」(98香港ドル)があり、洋風な雰囲気の中にも和を感じさせるメニューも登場した。

 各店でのメニューの提供は今月23日まで。

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