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銅鑼湾の日本スイーツ専門店「Via Tokyo Cafe」、沖縄食材使うスイーツを限定提供

沖縄の食材を使ってスイーツ各種を考案

沖縄の食材を使ってスイーツ各種を考案

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 地元の小さな食堂やラーメン店、すし店、カフェなどが軒を連ねる銅鑼灣・禮頓道の一角にある日本スイーツ専門店「Via Tokyo Cafe(ビア東京カフェ)」(G/F, 106-126, Leighton Road,Causeway Bay TEL 2895 1116)が現在、沖縄産の紅芋と黒糖を使い、「ヘルシー&ナチュラル ライフスタイル」をテーマにした沖縄スイーツメニューを提供している。

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 昭和の甘味処をイメージした同店のスイーツは、創業時から人気の抹茶ソフトクリームや白玉、わらび餅を使った甘味メニューで知られ、香港の若者を中心に人気が根強い。同店はこれまで香港在住日本人も多く使っているグルメ&レストランサイト「OpenRice」スイーツ部門の年間大賞や地元紙やWOMガイドブックなどでも多くのアワードを受賞している。

 創業した2012年から同店を手掛ける野崎建志さんは「香港には深夜まで営業しているデザート店が街なかの至る所にあり、日本でいう食後のお茶文化が香港では食後のデザート文化となって市民に根付いているのを感じ、当時香港にはなかった日本スイーツ専門店を始めた」と振り返る。

 抹茶、ほうじ茶のソフトクリームや自家製の抹茶ロールケーキ、抹茶のクリームチーズケーキなど日本人パテシエによる抹茶スイーツで話題を呼んだ後、香港では日本の抹茶ブームが始まり、それ以降は抹茶にとどまらず次々と新たなレシピに挑戦してきた。

 今回の沖縄食材を使ったコラボレーションでは、「沖縄の長寿の秘訣(ひけつ)ともいわれている紅芋と黒糖を使って、今香港で人気のあるバスクケーキやモンブラン、タピオカドリンクなどに応用した」というスイーツやドリンクの4品目を開発した。

 「バスクケーキとモンブランにはしっかりとした食材本来の濃厚な味を引き出したい」と野崎さんが選んだ食材は紅芋。沖縄の紅芋は、「他県のものよりも発色が濃く、きれいな紫色が出る」という声が多いが、「独特の赤紫色はや赤ワインやブルーベリーにも含まれるポリフェノールの一種であるアントシアニン色素の成分によるもので、抗酸化作用に優れ、老化を防ぎ、目の疲労への効果も期待されている」と沖縄県香港事務所の新垣寿所長は説明する。

 この紅芋にマダガスカル産のしっとりとしたバニラを合わせた「沖縄紅芋チーズバスクケーキ」(Lサイズホール390香港ドル、Sサイズホール180香港ドル、スライス58香港ドル)と紅芋だけをシンプルに使った沖縄紅芋モンブラン(78香港ドル)を用意した。

 ほかにも同店の人気スイーツであるソフトクリームにも、沖縄食材を使う。いくつもの沖縄黒糖のサンプルを吟味し、最終的に選んだ多良島の黒糖は「独特のコクとまろやかさを表現しやすかった」と野崎さん。「沖縄黒糖タピオカ&豆乳ソフトサンデー」(58香港ドル)と宇治抹茶に黒糖を入れた「沖縄黒糖宇治抹茶タピオカドリンク」(Sサイズ40香港ドル、Lサイズ45香港ドル)を提供する。「黒糖には、カルシウム、カリウム、鉄、ビタミンB1、B2、さらには必須アミノ酸などのミネラルが含まれている」と新垣所長は説明を加える。「ミネラル豊富な黒糖は、沖縄の長寿を支えた貴重な食材の一つといわれており、世界一の長寿で知られる香港でも、その効能をお客さまに伝えていきたい」と野崎さんも話す。

 営業時間は12~22時。沖縄フェア特別メニューの提供は4月10日まで。

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