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香港で新年賀詞交換会 日系企業が集い新年祝う

香港で日系社会が一体となって新年を祝う

香港で日系社会が一体となって新年を祝う

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 香港日本人倶楽部で1月12日、新年賀詞交換会が開催され、日系企業の関係者約100人が一堂に会し新年を祝った。在香港日本国総領事館、香港日本人倶楽部、香港日本人商工会議所の共催。

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 先の能登半島地震への黙とうで始まった今年の会は、冒頭で在香港日本国総領事の岡田健一総領事(大使)があいさつ。岡田大使は「昨年はコロナも明けて、さまざまな活動が行われた一年だった」と振り返り、「特にアルプス処理水に関してはさまざまな業界、特に飲食業界に迷惑をかけている。この件について一刻も早く解決されるよう努力していきたい。今後も香港政府にしっかりと働きかけていきたい」と話した。

 「日本における香港のレピュテーション」「香港と日本の間でのギャップ」についても触れ、「香港の実態、プラス、マイナスの状況についてより正しい知識をもってもらえるように、細心の注意を払いながら、総領事館として取り組んでいきたい」と続けた。「より香港の人たちに親しみをもってもらいたいと文化行事にも力を入れていく」と意気込み、昨年で8回目となった「日本秋祭」についても、過去2番目に多い160件近いイベントがあったことに感謝の辞を述べた。最後に「香港は日本にとっても極めて重要なパートナー。日本と香港の関係が強まるように、皆様と一緒に努力していきたい」と結んだ。

 香港日本人商工会の飯田剛司会頭は昨年を振り返り、「春頃からビジネス関連の往来は急増し、飲食を伴うイベントも多く開催することができた。本来の活動ができる環境は戻ってきた」と前向きに話すも、「中国本土との往来については、日本人はビザの取得が必要であること、コロナ禍前のように気軽に深センと行き来するような状況はない。アルプス処理水についても、日本産食品に携わっている方はご苦労されている」と課題についても触れ、関係業界を気遣う。「今年も課題の解決に向けて尽力し、提言、発信機能を強化し、香港におけるビジネス環境が少しでも改善していけるように」と抱負を語った。

 日本人倶楽部の正木弘理事長は、今年の干支(えと)が「甲辰(きのえたつ)」であることを挙げ、「2024年は困難を乗り越えて、革新を進める年。企業経営にとっては、さまざまな困難に直面する中でも現状維持ではなくイノベーションの実現に向けて歩みを進める年」と期待を込めた。

 2023年11月現在、商工会の会員数は548社。今年も在香港日本国総領事館、日本政府機関、日本企業が助け合い、香港で支えあうことを願って会は幕を閉じた。

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