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炮台山の和食店「自然や」が営業再開 牛タン味噌煮やカレーうどんを看板に

同店の看板メニュのひとつ「カレーうどん」

同店の看板メニュのひとつ「カレーうどん」

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 香港の炮台山で18年間営業し、昨年閉店をた和食店「自然(じねん)や」が3月8日、11カ月ぶりに以前と同じ城市花園(36-38, G/F., City Garden Shopping Ctr., North Point TEL 3691 9626)で復活した。

リピーターも多い「漁師丼」

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 店名には、ジネンジョのように自然にその場に生える、「地域密着で経営していきたいという思いを込めている」という。城市花園のマンション群の一角に店を構える同店は、「手頃な価格でボリュームやポーションが大きい」ことでも長年愛されてきた。

 店主の川村さんは1998年に来港。もともとは香港に遊びに来たが、当時は「まともな日本料理が少なかった」と振り返る。「海外の人にもおいしい和食を食べてほしい」という思いで、「火がついてしまった」と川村さん。自身は仙台出身だが、その後震災があった時なども「香港人のありがたみをを感じた」と店を続けてきた。

 昨年店を閉めた後、川村さんは「もう少し小規模で展開できるような場所」を香港内で探した。ただその間もかつての常連客から「どこに決まったのか」「いつオープンするのか」「戻ってくればいいのに」などの多くの声が客から寄せられ、川村さんを「もう一度同じ場所でやろう」という気持ちにさせたという。

 ある客が「香港で日本人の客がいない和食屋は信用できない」と話した言葉が川村さんには強く印象に残ったという。現在も約2割が日本人客で、出張者も含めて「1人でフラッと来る人もたくさんいる」と言う。同店は「和食のなんでも屋」として、「日本人が1人で来てもカウンターで隣同士の人が仲良くなるような雰囲気」の店だった。8人がけのカウンターと2人席・4人席など40席を備えるが、改装後は店内中央に仕切りを設けた。壁紙や店内装飾なども新しいものに変えながらも、昔と同じ雰囲気に仕上げている。

 メニューも以前とほぼ同じで、同店が多くの客に知られるようになった「カレーうどん」のほか、ランチでは各種定食、ディナーでは刺し身や串、炒め物や煮物など一通りの和食アイテムをそろえる。

 ランチは、「とんかつ」「かつ煮」(95香港ドル)、天丼(120香港ドル)のほか、刺し身定食(160香港ドル)、ホタテ、ハマチ、ウニ、タイ、ネギトロ、イクラなどから3種類を選ぶ三食丼(140香港ドル)などを用意。ディナーは、刺し身盛り合わせ(520香港ドル~)やギョーザ(75香港ドル)、サバ焼き(90香港ドル)のほか、串焼きや串揚げ(2本、55香港ドル~95香港ドル)を用意。カキフライ(100香港ドル)やハマグリ酒蒸し(85香港ドル)などの居酒屋メニューも並べる。

 看板メニュー「カレーうどん」(100香港ドル)は、かつお節のほか2種類のだしを加え、薄切り牛肉やタマネギで煮込んだうどんで、麺は太い讃岐うどんを使う。牛タンは「厚切り牛タンみそ煮」(150香港ドル)として、10時間しっかりと煮込むことで、「箸で切れるほど柔らかく」仕上げたという。

 香港人に人気のメニューでは「漁師丼」(300香港ドル~)がある。「しけの日でもアジは比較的釣れる」ことから漁師飯としても知られる食べ方としてアジを使い、薬味にミョウガやネギ、ニラなどを入れて特製のタレで仕上げる。リピーターが多いメニューとしても知られ、わん物も付ける。

 「香港には数えきれないほど『おまかせ』をうたう店があるが、本来のおまかせは、お客さまに調理方法などを含めて、どんなものを食べたいかという要望があって、それに店側が応える姿勢。今の香港は全部コース料理になってしまっている」と現状を話し、「ゆくゆくは、もっと希望に応えられるような店にできたら」と話す。これまではメニューも店員も「変わらないこと」が同店の特徴の一つでもあったが、今後は食材なども随時変化させる「釜めし」など、新たなメニューも提供予定。

 営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~23時。

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