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豚足の伝統料理がアイスクリームに? 香港・銅鑼湾にユニークなデザート店

香港の女性が産後に食べる料理にインスピレーションを受けたアイスはトッピングに豚の皮が

香港の女性が産後に食べる料理にインスピレーションを受けたアイスはトッピングに豚の皮が

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 中国の伝統的なデザートに遊び心を加えてモダンにアレンジし提供するダイニング「親愛吃(eat darling eat)」(Shop 17, G/F, 11-19 Great George Street & 27-47 Paterson Street, Fashion Walk, Causeway Bay, Hong Kong)が2月1日、銅鑼湾のFashion Walk内にソフトオープンした。経営は隠れ家レストラン・バー「Foxglove」や「磅太太(Mrs.Pound)」を手掛けるMing Fat House。

斬新なメニューに合わせて店内は非現実的な空間を演出

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 メニューを発案するエグゼクティブ・シェフはモダンジャパニーズ・ダイニング「Zuma」の香港店とバンコク店やミシュラン1つ星を獲得している香港のイタリアンレストラン「The Drawing Room」でパティシエを務めていた陸希文さん。バンコク、上海、マイアミなど香港外の国際都市でも経験を積み、その経験を生かしながら遊び心を加えて同店のメニューを作り上げた。

 「海外ではその土地のデザートについて学ぶ機会を得たが、香港のデザートがとても恋しかった。香港に戻ってからは、海外の経験を踏まえて作り上げた香港、中国のデザートをグルメな香港人に紹介したかった」と陸希文さん。その言葉通り、メニューに並ぶのは「菠蘿包(Pinapple Buns)」(38香港ドル)や日本のお汁粉に例えられる「糖水(トンスイ)」など香港ではなじみのあるスイーツの数々。外はカリッ、中はフワッとしているのは一般的な菠蘿包と同じだが、中にパイナップルカスタードを入れオリジナリティーを出している。「糖水(トンスイ)」も、「木瓜(Papaya)」(68香港ドル)には白キクラゲ、キャラメリゼされたパパイヤに加えてマスカルポーネチーズと、同店ならではの工夫を加え、最後に汁を自分で注ぐスタイルだ。「花椒、焦糖煙肉(Sichuan Pepper)」(48香港ドル)は四川料理に欠かせないスパイス「花椒(ホアジャオ)」が利いたピリ辛味のアイスクリームで、甘いキャンディ・ベーコンと共に提供する。パリパリの豚の皮を載せたアイスクリーム「豬●薑(Chinese Ginger Vinegar)」(48香港ドル)は出産直後の女性が食べる豚足、ショウガ、卵を黒酢で煮込んだ広東の伝統料理からインスピレーションを受けているという。陸希文さんの斬新な創作メニューについて、オーナーの貝祖榮さんは「お客さまの心を捉えるような懐かしの要素を取り入れながら、モダンな要素を加えることで新しい体験を届けたい」と話す。

 店舗面積は1300フィートで、席数は60席を用意。店内は、個性的なメニューに合わせ、カラフルな蛍光灯とそれを反射する素材を取り入れることで非現実的な空間を演出している。若者をターゲットにした飲食店でひしめく銅鑼湾だが、陸希文さんは「銅鑼湾は新しく面白いトレンドやスタイルを紹介するのにピッタリの場所」と意欲を示す。香港の多くのデザート店同様、深夜まで営業し勝負する。

 デザートを中心にしながら、ランチメニューとアラカルトも用意。パスタや香港の土鍋ご飯「●仔飯(ボウツァイファン)」、お粥などの食事を提供するほか、豊富なドリンクメニューも提供する。コーヒー、お茶類、ソフトドリンクに加え、カクテル、ワイン、ビール、スピリッツなどアルコール類も豊富だ。

 営業時間は11時30分~翌1時(金曜・土曜は翌2時まで)。3月2日15時15分にはグランドオープニングを祝い、「菠蘿包(Pinapple Buns)」100個を無料で配布する予定。

●=保の下に火
●=月に谷にふしづくり

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