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ニョニャ料理を提供する「Bibi & Biba」 シンガポール発のプライベート・キッチンが香港に

食器や料理のカラフルな色使いはニョニャ料理の特徴

食器や料理のカラフルな色使いはニョニャ料理の特徴

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 シンガポールで人気のプライベート・キッチン「PasirPanjangBoy」を手掛ける2人組が香港の飲食グループ「JIAグループ」とタッグを組み、10月6日、ニョニャ料理を提供する「Bibi & Biba」(1-7 Ship Street, Wanchai, Hong Kong)を湾仔にオープンした。

「Bibi & Biba」の料理監修を務めるティノクさんとディランさん

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 ニョニャ料理は、東南アジアの現地女性と中華系移民の男性の婚姻によって15世紀に生まれた料理といわれる。このような家庭で、婿は「Baba(ババ)」、嫁は「Nyona(ニョニャ)」と呼ばれ、夫の家族に合わせ中華料理の食材、調理器具、食器を使い、母系祖の家庭に伝わる香辛料や味付けでアレンジした料理が「ニョニャ料理」として知られるようになった。見た目は、中華料理食べるスパイシーでエスニックな東南アジアの味わいが特徴。

 「Bibi & Biba」の料理監修を務める「PasirPanjangBoy」のティノクさんとパートナーのディランさんの本職はメーキャップ・アーティスト。映画「クレイジー・リッチ!」などでも活躍した。北インドと中華系のミックスである料理好きなティノクさんの料理の腕前が、シンガポールのセレブや友人の間で評判になり、4年前から趣味の延長として週末に予約を受けるようになったのが始まり。今や1日1組、10人まで限定のシンガポールの人気プライベート・キッチンとして知られるようになった。

 カレー・ラクサをベースにココナツミルクの割合を多くすることで、スープの味がより甘く、辛さを抑えた「ニョニャ・ラクサ(Nyonya Laksa)」や、エビの殻、豚骨、新鮮なエシャロット、ニンニク、ショウガなどのスパイスを使って爽やかなスープを作り、そこに乾燥エビのサンバルペーストを加えて、スパイスが利いた深みのある味に仕上げたエビ焼きそば「ホッケン・ミー(Penang Prawn Noodles )」(以上102香港ドル)など、ニョニャ料理を代表するメニューを提供する。

 ほかにもタルトのようなカップにエビなどを詰めた「クエ・パイティー(Kueh Pie Tee)」、鶏をブラックナッツで煮込んだ「アヤム・ブアクルア(Ayam Buah Keluak )」(158香港ドル)、五香肉の湯葉巻き揚げ「ノヒョア(Ngor Hiang)」(78香港ドル)、カニ肉入り豚肉団子のスープ「バクワン・ケピティン(Bakwan Kepiting )」(128香港ドル)など、ニョニャ料理を代表するメニューが並ぶ。バクテーやハイナン・チキンなどシンガポールの定番メニューでも、ニョニャ料理でないものはメニューから外しているのも同店の特徴。

 予約は受け付けておらず、ウオークインのみ。営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~22時30分。月曜定休。

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