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香港、海外からの入境者への検疫を5日へ 感染者・濃厚接触者の検疫期間も短縮

少しずつ入境者へのハードルを下げている香港の防疫措置

少しずつ入境者へのハードルを下げている香港の防疫措置

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 香港は12月8日、新型コロナウイルスについての新しい防疫対策を発表した。海外や台湾から香港に訪れる人の防疫期間が12月9日より、7日間から5日間に短縮されたほか、感染者と濃厚接触者も抗原検査などの一定の条件を満たせば5日となる。一方、12月14日に期限を迎える防疫対策は2週間延長して12月28日まで実施される。

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 香港は11日現在、検査による陽性反応を示した人は224万7009人、最終確定した累計感染者は47万5036人、死亡者は1万959人となっている。新規感染者は1万4918人、うち590人は海外からの輸入症例。一方、ワクチン接種者については、1回目が690万3694人(94.5%)、2回目を終えた人は677万8002人(92.9%)、3回目も終えた人は576万223人(82.8%)、4回目が66万451回となっている。

 重症化しにくいオミクロン株が主流となり、かつ自然免疫とワクチンによる免疫のハイブリッド免疫を持つ人も多いことから香港政府はさらなる防疫対策の緩和に踏み切った。

 海外と台湾からの来港者の場合、香港国際空港到着後、PCR検査を受け、翌日を1日目とカウントし、2日目に社區檢測中心(Community Testing Centre)に赴いてPCR検査受け、かつ同時に7日間、抗原検査をする必要があった。12月9日からは、12月2日以降に香港に到着した人を対象に、抗原検査については5日間に短縮されることになった。2日目のPCR検査について変更はない。

 感染者の隔離については、従来はワクチン未接種者と1回接種者の場合、陽性の検査検体を採取した日の翌日を1日目として14日間の隔離が義務付けられ、2回以上接種していた人は隔離中の6日目と7日目の抗原検査が陰性であれば隔離が終了したいた。12月9日以降は、ワクチンの接種状況は関係なくなり、隔離4日目、5日目に行う抗原検査の結果が陰性であれば隔離終了となる。仮に4日目、5日目のどちらかが陽性だった場合、翌日から2日連続して陰性だった場合、その結果を政府に報告して隔離が終了となる。

 一方、濃厚接触者の場合、5日連続で抗原検査を行い、5日連続で陰性だった場合のみ隔離が終了となる。もし隔離4日目に陽性反応が出たケースは、再び5日連続で陰性であれば隔離終了となる。

 併せて、12月14日に期限を迎える各種防疫対策は12月28日まで延長されることになった。特に「公共の場でのマスク着用義務が撤廃されるのではないか」という期待が香港市民から上がっていたが、今回は見送られた。

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