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香港西九龍駅のザハ建築「国際門廊中心」完成間近 九龍の新ランドマークに

オフィス・商業・公共空間を融合した次世代型複合施設となる © 2026 Sun Hung Kai Properties Limited.

オフィス・商業・公共空間を融合した次世代型複合施設となる © 2026 Sun Hung Kai Properties Limited.

 香港・西九龍駅上に位置し、西九龍の拠点となる複合ビル「国際門廊中心(International Gateway Centre)」が間もなく完成を迎える。中環のオフィスビル「The Henderson」や東京五輪の新国立競技場の当初案を手がけた、国際的に著名な建築事務所Zaha Hadid Architects(ザハ・ハディッド・アーキテクツ)が設計したもの。

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 「国際門廊中心」は広州-深セン-香港をリンクする鉄道「高鉄」の終点である「香港西九龍駅」に位置し、西九龍文化区と高速鉄道ターミナルを結ぶ国際的ゲートウェーとして、オフィス・商業・公共空間を融合した次世代型複合施設となる。

 建設期間、駅は稼働し続けていた。列車の運行を通常通り維持しながら工事を進めることに困難や課題も多かったが、2024年に建物の主要構造が正式に上棟し、現在は外壁工事と内部空間の仕上げ段階に入っている。

 建物は環境に配慮したルーバーデザインを採用。光・風・視線を遮りつつ通す建築方法で、採光・通風・遮熱・目隠しを同時に実現させる。約10万平方フィートに及ぶ庭園テラス、広場、アトリウムを配し、下層5階にはショッピングや飲食店エリアを想定する。広場の中央には、展望パビリオンが設置されており、下層と接続する展望用エレベーターを備える。

 敷地の北端と南端の両方には外観が異なる向きと高さを持つ「花びら」をイメージした、相互接続されたオフィスタワー4棟を組み込んでいる。合わせて、グレードAオフィスを260万平方フィート提供する。西九龍ターミナルの独特な幾何学的構造を補完し、開発の構成は屋外公共空間の広さを最大化し、地区全体の自然換気を促進するとともに、各タワーから見える景色にも配慮した。

 天井高は最低3メートル、香港を一望できるパノラマビューを備え、全階から植栽された屋外テラスへアクセスできる。各タワーの上下両端は細くなるように設計されており、外壁には垂直なプリーツが各屋上に広がり、圧迫感を和らげると同時に通風条件も改善している。

 建物は九龍(カオルーン)駅と柯士甸(オースティン)駅に隣接し、全長1.5キロの景観歩行者専用西九龍パークウェーともつながっており、今後西九龍文化地区の港岸や公園へ徒歩で直接アクセスできる。西九龍パークウェーと連結している広場は屋根付きの屋外集会スペースで、休憩場所やレクリエーション施設、イベントの会場として利用できる。

 環境問題の面において、「国際門廊中心」は数々の国際的なグリーンビルディング認証の取得を目標としており、英国の環境性能評価制度「BREEAM」で「エクセレント」と評価され、「LEED」「WELL」「HK BEAM Plus」など、主要環境認証制度で事前認証最高評価を達成するため、室温に侵入する日射を抑制する遮熱フィンを組み込んでいる。

 屋根と外側に設置された太陽光発電パネルも電力需要を削減を見込む。海水冷却、熱回収、自動的に監視・制御するスマートビルディングマネジメントシステム「HVAC」も採用して、快適性と空気品質の最高基準を確保し、エネルギー消費を削減できるようにした。

 今後、「国際門廊中心」の開業とともに、香港の交通ネットワークの中心に位置する西九龍が、商業地区とレジャーの環境も備えた場所になり、完成後は、ICC(環球貿易廣場)と並ぶ西九龍の新ランドマークとなると期待されている。

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