香港でも1月1日を前に新年を迎えるカウントダウンが行われ、ビクトリアハーバーを中心に花火で新年の幕開けを祝った。日中は最高気温が25度、夜0時前でも19度と暖かい年越しとなった。同イベントは、今まで香港で行われてきたカウントダウンイベントの中で最大規模かつ最長のイベントで、スカイラインを背景に、12分間の音楽と共に打ち上げられる花火が披露された。

　17時を過ぎると尖沙咀エリアには徐々に人が集まりはじめ、19時には尖沙咀のウオーターフロントと尖沙咀東はすでに大変混雑した状況となり、西九龍文化地区（WKCD）などで花火を見るようにアナウンスも。午前0時のカウントダウンに向けた雰囲気を盛り上げるため、23時から15分おきに香港島のハーバーフロントにある3つの高層ビルの屋上から新年への願いを込めた流れ星のような花火が打ち上げられ、2024年を象徴する異なる4つの色で夜空を彩った。尖沙咀のフェリーターミナルや廣東道を中心に、ビクトリアハーバーの沿道には47万9000人を超える人が集まり、新年を迎える瞬間を祝った。

　ビクトリア・ハーバー沿いの香港コンベンション＆エキシビションセンター（HKCEC）のファサードが巨大な時計に変わり、60秒前からカウントダウン。午前0時になり新年を迎えると、「2024」の数字が同ビルに映し出され、花火、フュージョン音楽のハーモニー、鮮やかな光のショーが組み合わさり華やかなショーがスタートした。花火の高さは、最高で1300メートルにもなり、エネルギッシュなビートやクラシック音楽の旋律、中国の伝統的な楽器の音色が融合したオーディオビジュアル体験を提供した。「香港ならではの新旧の融合や東洋と西洋の文化の出会いを象徴する魅力的な演出に仕上げた」という。

　世界中の人々に希望と喜びを届けることを意図して制作されたプログラムで、花火やレーザー光線は約20艘（そう）の船の上から打ち上げられ、冬から始まる四季折々の要素を凝縮し、「人生のサイクルや新たな始まりを表現した」花火が夜空に放たれた。

　1月1日は、朝10時からドラゴンとライオンのダンス・パレード、ステージ・パフォーマンス、テーマ別のカーニバル「香港ドラゴン＆ライオン・ダンス・エクストラバガンザ（香港龍獅節）2024」が行われた。アベニュー・オブ・スターズ沿いと尖沙咀の香港文化センターにスポーツ選手や幼稚園生、中学生まで約1500人のパフォーマーが集まり、新年の幕開けを祝った。