香港・太古駅直結のショッピングモール「太古城中心」に4月13日、北海道発の鍋専門店「くまちゃん温泉 香港之湯」（Shop 255, 2/F, Cityplaza, 18 Taikoo Shing Road, Tai Koo TEL 2666 9099 ）がグランドオープンした。

パフェにも「くまちゃん」が

　日本国内でイートアンドインターナショナル社が展開するブランドで、海外初出店。香港は Global Link Retail Managementがフランチャイズ展開する。フードコート「美食廣場Carnival」のエリア内に独立した店舗として展開する。

　同店は、コロナで日本渡航ができない中でも香港メディアを通じて注目を集めた飲食店の一つで、北海道・札幌発祥で、2021年には東京にも支店をオープンした。内装も日本と同様、銭湯の番台に、大浴場など温泉をモチーフとした世界感は日本を踏襲しながら、壁の絵などで表現して、木のぬくもり感を演出し、40席を用意。温泉マークのついたのれんも店頭に掲げた。

　火をかけて数分、鍋にちょこんと座っていた「くまちゃん」が徐々にあおむけになっていき、だんだんとつけて鍋のスープになる仕組み。鍋を左右に少しゆすって「くまちゃん」がプルプルと動く動画がSNSにアップされるなど、日本でも人気を集めた。

　スープ元の「くまちゃん」には、食物繊維やコラーゲンが入っているという。香港では、定番のスープベース「コラーゲンチキンスープ」「担担スープ」「カツオスープ」「すき焼きスープ」「豆乳スープ」「韓国コチュジャン」に加え、期間限定の季節のスープを加えた7種類のスープベースで展開。各鍋は、野菜の盛り合わせ、うどんまたは白米をセットにする。

　茶色の熊はすき焼き味。和牛はA4ランクを使い、「もも肉」（288香港ドル）、「サーロイン」 （398香港ドル）を用意。「特選盛り合わせ」（228香港ドル）は、国産和牛、豚肉、鶏肉や肉団子も用意する。

　赤い熊は香港限定の四川麻辣味で、海鮮を合わせることも勧めている。ホタテ、広島のカキ、エビ、ハマグリ、北寄貝をセットにできる「海鮮盛り合わせ」は228香港ドルで提供。つけダレは、ゆずしょうゆ、ごまダレから選ぶことができる。最初にスープと盛り合わせ1つのセットを選び、その後も単品で肉や肉の盛り合わせを追加でオーダーできる。鍋の追加で、ウニクリームコロッケ「日本海膽流心忌廉餅」（42香港ドル）や白身魚のフライ「日式脆炸魚柳」（48香港ドル）なども用意した。鍋をオーダーした場合はミニパフェを48香港ドルで追加できる。

　終日オープンしていることから、デザートだけでも利用できる。「くまちゃん」を中心に並べるものが中心で、パフェは8種類用意。マンゴーココナツパフェ「芒果椰果乳酪芭菲」（88香港ドル）には一番上にオレンジ色の「くまちゃん」を載せるほか、それぞれのパフェに異なる色の「くまちゃん」が登場する。和風抹茶のフレンチトースト「和風抹茶紅豆法式吐司」（128香港ドル）はトーストの上に、抹茶アイスクリーム、あん、「くまちゃん」をかたどったゼリーを載せた。デザートに使う「くまちゃん」は素材によって、ムースやゼリーで作り、全て食べることができる。

　営業時間は11時～22時。