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香港トラムで鹿児島焼酎楽しむ 香港市民も参加

香港の2階建てトラムを使って鹿児島焼酎を楽しむイベントが開催

香港の2階建てトラムを使って鹿児島焼酎を楽しむイベントが開催

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 香港島を走る香港を象徴する公共交通「トラム」で11月4日、鹿児島の焼酎を楽しむイベントが開催された。主催は鹿児島県香港事務所。

トラムを背景に参加者たちと記念撮影

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2017年に始まった同イベント。コロナ禍は開催できなかったが、2017年以降毎年開いている。香港のタレントやメディア、領事館、鹿児島関係者などが1両のトラムに乗り込み、鹿児島焼酎や鹿児島食材を楽しんでもらいながらひとときを過ごした。今年は1台のトラムを貸し切り、鹿児島情報を発信する繁体字SNSサイト「鹿児島最新最Fun」で募集を呼びかけ、5組10人の香港人当選者も参加した。

 トラムは、香港大学駅から北側の海沿い近くにある屈地街の車庫を出発。西營盤の乾物街を通り、上環を抜けて中環、金鐘の金融街に入る。参加者の中には高層ビル群を背景に焼酎のボトルを撮影する様子なども見られた。

 提供した焼酎は全部で16銘柄。薩摩酒造の「神の河」や濵田酒造の「DAIYAME」など、既に香港に多く出回る銘柄をはじめ、小鹿酒造の「小鹿」、ポップなデザインをあしらった国分酒造の「フラミンゴオレンジ」など個性豊かな銘柄が並んだ。鹿児島の焼酎は芋を使ったものがメインだが、参加者の香港人からは「同じ芋でも種類によって違いがあることが分かった。乾杯の時に飲んだスパークリング焼酎は甘さもあって、いろいろな人が好きになれるかも」と話す。

 在香港日本国総領事館の岡田健一大使も参加し香港市民と交流。参加者の中には「今月は北海道、来月は鹿児島に行く予定だ」と語る日本ファンもいた。同乗したタレントRieさんは「香港を代表するトラムに乗りながら鹿児島を代表する焼酎を楽しめるすてきなイベント。香港の皆さんも鹿児島の方々に話を聞きながらさまざまな焼酎の味比べをしたり組み合わせを楽しんだりしていたのが印象的だった」と話し、「また鹿児島に行って焼酎蔵なども巡ってみたい」とも。

 鹿児島焼酎は以前と比べると認知度も高まってきているものの、まだ香港市民が飲み方なども熟知するようなレベルには至っていない。鹿児島県香港事務所の水之浦希子所長は「本県本格焼酎のさらなる消費拡大を目指して、香港の人にももっと焼酎をアピールしていきたい」と話す。

 香港と鹿児島といえば、かつては2つの航空会社により週13便の直航便が運航されていたが、現在の就航はまだ香港エクスプレス社の週3便(火曜・木曜・土曜)に限られる。福岡や熊本なども便数が増える中、さらなる航空便の復便が望まれている。

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