香港・尖東の麼地道に5月27日、1920年代のブエノスアイレスのにぎわいを再現した「Boticario（ボチカリオ）」（Shop G5 & UG 15, Tsim Sha Tsui Centre, 66 Mody Road, Tsim Sha Tsui East,Kowloon Tel: 2765 0800）がグランドオープンした。

グラスの形もプレゼンテーションも個性的な各種カクテル

　店名のBoticarioは薬局を意味するが、同店もアースブラウンとダークウッドの色調、アンティークな金属製の天井パネル、食材が入った薬箱、ペンダントライト、観葉植物などで南米の薬局を再現したという。独立したカクテルバーがあり、ブラウンレザーのバースツールを置き、人目を引く起伏のあるモチーフやグラフィティを飾る。テラス部分と合わせ100人を収容できる。1階のメインダイニングルームは、ボタニカルな花柄の壁紙、フォレストグリーンのバンケットシート、ピンクのネオンサインで飾り、アルフレスコスタイルの屋外と合わせて48席を用意した。

　同店のカクテルプログラムは、「現代のための治療法」というコンセプトに基づき構築。カクテルは「セレンディピティ」「サンギン」「メランコリー」「ノスタルジア」の4つのカテゴリーに分けている。自家製のソーダ、リン酸塩、トニック、アルコールにハーブを漬けた「チンキ」や「ハウスインフュージョン」、クラフトスピリッツなどを使ったカクテルは、「インスタ映え」する陶器やガラスの器で提供する。

　「セレンディピティ」カテゴリーの「Smoke Bomb(スモーク・ボム)」（98香港ドル）は、爽やかでフルーティーな味わいに酸味を加えたもの。ベネズエラ産の熟成ラム「ディプロマティコ・プラナス」、パイナップルとアーモンド、シェリー酒、フレッシュライムジュース、カカオビターズを使う。テーブルサイドでフレーバー・スモーク・バブルをトッピングして提供する、見た目にもインパクトのあるカクテルに仕上げた。

　「メランコリー」カテゴリーのカクテル「Shell to Pay」（98香港ドル）は、香り、発泡性、芳香性の要素に焦点を当てたトニックで、低温蒸留のパッションフルーツ・ラム、アプリコット・リキュール、ハイビスカス、シェリー、ジンジャー・エール、フレッシュライムジュースをブレンドしたものた。

　2人～6人でシェアできる「パンチ」スタイルのメニューも用意。例えば「Thursday Remedy Punch」（398香港ドル）は、ウオッカ、リモンチェッロ、オレンジキュラソー、ストロベリー＆レモンバーム、プロセッコ、ライムレモンバーム、プロセッコ、ライムなどをミックスしている。

　フードはカクテルに合わせたメニューを用意した。南米で人気のストリートスナックで、グリルしたチョリソーをパンにのせ、サルサ・クリオージャをかけた「Choripan(チョリパン)」（108香港ドル）や、魚介やタマネギをマリネした際に出るだし「レチェ・デ・ティーグレ」とレモンオイルで和えたアボカド入りのタイのセビーチェ「Red Snapper Ceviche」（128香港ドル）などを並べる。スパイス入りチーズコロッケ「Cheese Croquette」（118香港ドル）にはトマトソース、エビ「King Prawn」(178香港ドル)にはリンゴとハラペーニョ入りドレッシングを合わせ、肉入りのパイ「エンパナーダ」（148香港ドル）には緑色のパセリのチミチュリソースとコリアンダーソースなど、それぞれ南米らしいソースを添えて提供する。

　ほかにもビーフバーガー(188香港ドル)や、ハラペーニョとコールスローを添えたスモークラムショルダー（208香港ドル）、ステーキ（288香港ドル～）などのメインもメニューに並べる。

　同店では毎日15時～19時、「2-for-1ヒーリングアワー」として、スパークリングワイン、白ワイン、赤ワイン、ハウススピリッツ、ビール、スペシャルカクテルの中から好きなものを1杯オーダーすればもう1杯無料で提供するサービスも展開している。

　営業時間は12時～24時（土曜・日曜・祝日は11時～）。