香港・尖沙咀で伝統的なイタリア料理を提供する「サバティーニ（Sabatini Ristorante Italiano）」の新店が12月18日、中環のショッピングモール「ifc」（Shop No. 4008, Level 4, ifc mall, 8 Finance Street, Central, Hong Kong TEL 2610 0080）にオープンした。

ロゴ入りのクラシックなお皿に盛りつけられたパスタ

　1958年に伊ローマでオープンして以来65年。香港では尖沙咀のロイヤルガーデンホテル内で長年営業してきた同店が30年を経て香港島にも出店した。青山にも店舗があり、最近では東京駅にも支店をオープンしている。

　内装は、香港のデザイン会社「スティーブレオンデザイングループ（Steve Leung Design Group Limited）」が手がけ、5つのコンセプト、5つのゾーンで構成する。レセプション部分もゆったりとした造りで、柔らかな色合いと質感を持つ「トラバーチン」のアーチ型の入り口をくぐる設計にした。

　レストランのバーとラウンジエリアには、ミントグリーンの大理石を多く使い、食事の前後に少し楽しむことができるスペースを提供する。メインダイニングエリアへ向かう途中には、「ディスカバリーコーナー」を設けた。ここでは、チーズやハム、ソーセージ、パテ、テリーヌなどのシャルキュトリーを注文を受けてからスライスする。メインダイニングエリアは海側に大きな一面ガラスを設け、52席を用意した。「ローマ風のくつろいだ雰囲気の中で食事ができるように工夫を凝らした」という。

　レストラン内には「アルコーブガーデン」と呼ぶVIPルームも用意した。テラスに面し、九龍方面の景色を眺めることができる。フレキシブルなプランで、さまざまな座席構成が可能。24人がけの長テーブルや4人がけの小グループなど、最大32席まで収容できる。

　料理長にはMarco Antonio Li Voti（マルコ・アントニオ・リ・ヴォッティ）さんが就任。料理の一例として、前菜としてニュージーランド産のスカンピにオシェトラキャビアを組み合わせ、イタリアのシチリア産レモンの組み合わせがうまみを引き立てたもの、オーストラリア和牛のドライマリネ、海塩で48時間マリネしたトマトなどの前菜に続き、 仔牛の肉汁とほうれん草をじっくり煮込んだ自家製ラビオリには、ほうれん草のピューレとパルメザンチーズを添える。

　オマールエビのソースとイタリア産プチトマトを使った小さな貝殻のような形のパスタ「カヴァテッリ」も自家製で、「ソースの甘みとニンニクとオリーブオイルの香りが口いっぱいに広がるように仕上げた」という。

　営業時間は、ランチ（日曜はブランチ）＝11時30分～15時、ディナー＝18時～23時。火曜～土曜の19時30分～22時30分はライブパフォーマンスも行う。