2012年に公開された5タイトルと今年2月より日本で公開された「遺体～明日への10日間」の計6タイトルの邦画をレイトショーで特集上映する「香港日本電影節 2013」が6月11日、九龍駅に併設するショッピングモール「エレメンツ」内のシネコン「ザ・グランドシネマ」で始まる。

「終の信託（香港タイトル＝善終的信守／A Terminal Trust）」

　同劇場はスクリーン数12、計1600の座席数を誇る香港最大級の映画館。特集上映は、配給会社Panasia Filmと会場のザ・グランドシネマが主催。「今回は2010年以来、2回目の開催で、数ある邦画をプロモートするにはこのようなイベントの機会を持ことが重要」と経緯を説明する。

「遺体～明日への10日間（香港タイトル＝遺體／Reunion）」は、東日本大震災での未曾有（みぞう）の災害に直面しながらも困難な状況や悲しみに向き合った人々を描いた作品で、2013年度のモントリオール世界映画祭出品作品。「それでもボクはやってない」などの周防正行監督が草刈民代さんと役所広司さんを主演に、終末医療の今を描く「終の信託（香港タイトル＝善終的信守／A Terminal Trust）」も香港の映画館でよみがえる。

　上映予定作品はほかに、テレビシリーズから主演の松田翔太さんを除くキャストをほぼ一新して話題になった「ライアーゲーム-再生-（香港タイトル＝欺詐遊戲：再生之謎／Liar Game Reborn）」、人気漫画家やまだないとさんの同名漫画を実写化した「王様とボク（香港タイトル＝●睡赤子心／The Boy Inside」（出演＝菅田将暉さん、松坂桃李さん、相葉裕樹さん）、五十嵐貴久さんの人気青春小説「1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター」を映画化した「ウタヒメ　彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター（香港タイトル＝師●樂與怒／Rock’N Roll Housewives」（出演＝黒木瞳さん、真矢みきさん、木村多江さん、山崎静代さん）、草なぎ剛さん主演のテレビドラマを映画化した「任侠ヘルパー（香港タイトル＝極道男看護／Beautiful World）」。

　上映は平日のみだが、12日の香港祝日は19時30分より上映。席数は各タイトル全70席。チケットは同館のチケットカウンター、電話、インターネット、携帯アプリ「HK Movie」で販売。料金は、大人80香港ドル、子ども60香港ドル（「終の信託」のみ、同90香港ドル、同70香港ドル）。映画館のカウンター以外での購入にはそれぞれ手数料がかかる。今月26日まで。

　（王様とボク香港タイトル●＝さんずいに冗／ウタヒメ香港タイトル●＝女へんに乃）