現在は観光客でなく地元香港人たちでにぎわう観光名所「ピークギャラリア」（Shop G02, Peak Galleria, 118 Peak Road, Hong Kong　TEL 2657 0800）のイタリア料理店「FIAMMA」が5月5日、前菜からデザートまでをコースにしたテイスティングメニューの提供を始めた。

アウトドアスペースもあり、ファミリーでもカップルでも寛げる

　FIAMMAはイタリア語で「炎」を意味する言葉。イタリアの伝統的な料理をカジュアルに楽しむことを目指した店で、ピークの広場に続く路面店として地中海沿岸のイメージで装飾したという明るい店内は110席を用意。家族や友達同士の利用のほか、ペット連れでテラスで楽しむ客もいる。

　同店を監修するのは、ミシュランの星を獲得したシェフ、エンリコ・バルトリーニ（Enrico Bartolini）さん。オープン以来人気があるアラカルトメニューの一部を採り入れ、新しいものを加えた5コースから成るテイスティングメニューを考えた。どのプレートも「風味と食感の絶妙な組み合わせを追求したもの」だという。

　コースは前菜のアラビアータソースで和えたスペイン産タコのローストで始まるが、時間をかけて調理することで「タコの柔らかさが際立つ一品」に仕上げた。続くメニューは水牛のモッツァレラソースとウズラの卵の黄身をトッピングし、食用花をあしらったファッソーナ牛のタルタル。

　パスタメニューは自家製トルテッリーニにイラクサと呼ばれるハーブを詰め、ローマのパスタで定番のチーズとこしょうで簡単に作る「カチョエペペ」ソースをかけて提供する。肉料理は、豚の頬肉をじっくりと煮込み、チコリ・ほうれん草のソテーとトウモロコシの粉をひいポレンタを添える。デザートは、カラフルで「見て楽しめる」クリーミーなバニラライスプディングだが、ローストチェリー、シチリア産ピスタチオのペースト、キャラメルレモン、砕いたアマレッティビスケットをトッピングして「食感を大切にした」という。

　ほかにもアラカルトとしてアンチョビとモッツァレラを詰め、サンドライド・トマト・マヨネーズを添えたズッキーニの花のフリットや、イカスミを使ったタリオリーニパスタにシチリア産赤海老とピスタチオをトッピングしたものなども用意。

　グリーンアスパラガスとカチョカヴァッロチーズをバルサミコ酢で味付けしたリゾット「アックアレッロ」、ローストアーティチョークとミントのサルサベルデを添えた「ラムチョップのフライパン焼き」のほか、48時間低温発酵し、高熱のオーブンで焼き上げるピザには、モッツァレラチーズ、ローストポルチーニ茸（だけ）、リコッタチーズ、イタリア産黒トリュフをトッピングしたピザなども提供する。

　テイスティングメニューは588香港ドル。228香港ドルの追加料金で、それぞれのプレートに合わせたワインペアリングも用意する。

　営業時間は11時～22時（週末・祝日は8時～22時30分）